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「設備保全、辞めたい!」
今、そう思っているあなたに読んで欲しい記事です。
せっかく設備保全の仕事に転職出来たのに、すっかり自信を失ってしまったあなた。
退職願を提出する前に、1つだけやってみませんか?
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設備保全を辞めたい理由とは?
あるアンケート調査によると、サラリーマンで「会社を辞めたいと思ったことがある。」と答えた人は何と全体の98%だったそうです。
つまり、サラリーマンは誰でも会社を辞めたいと思ったことがある訳です。私自身を思い返しても確かにそうでした。
ただ、多くのサラリーマンは辞めたいと思っても本当に辞めることはありません。どこかで折り合いをつけて会社に残ります。
しかし私は二度、会社を辞めています。辞めたいと思って本当に辞めたのです。
私が最初に会社を辞めたのは京都から地元の九州へUターンするためでした。仕事や会社に不満はありませんでしたが、どうしても実家の事情でUターンせざるを得なかったのです。
それは30代前半の決断でした。
二度目は50歳を過ぎての決断でした。ちょっと簡単には書けない複雑な事情があり、会社を辞める決断をしました。
私は最初の退職の時は本当の理由を上司に話しました。理解のある上司で強い引き留めもなく、辞表を受け取ってもらえました。
ただし、社長からはかなり強く引き留められ、ありがたい反面、断るのに苦労しました。
二度目の時は退職理由を全く話していません。ただ辞表を出しただけです。辞表を受け取った上司も理由を聞きませんでした。それが全てです。
さて、私のことはさておき、過去に私の部下も何人も会社を辞めていきました。その中には設備保全を担当していた部下もいました。
彼らはどんな理由で設備保全を辞めたのか。本人から聞いた理由、周囲の人間から聞いた理由、それをまとめてみるとこんな感じです。
- 賃金に対する不平、不満
- 会社、職場に対する不満、不安
- 仕事に対する不満、不安
- 他にやりたい仕事があるから
- 本人の健康や家庭の事情よる
だいたい、この5つの理由に集約されたと記憶しています。どれも設備保全に限らず、だいたい会社を辞めていく理由として一般的なものばかりです。
Yahoo!の知恵袋や教えて!gooなどの相談書き込みを見ても会社を辞めたい理由に上記5つが多く出てきます。
もし、あなたが今、設備保全を辞めたいと思っているとしたらそれはどんな理由からでしょうか。
技術についていけない、自信がない、と言う理由
ネットの書き込みで非常に多い、設備保全の仕事を辞めたい理由の1つに、
「技術についていけない、自信がない」
と言うのがあります。
新人として設備保全の職場に入って、先輩や上司から教えてもらうことが理解出来ない、同じようにはやれない、何度も同じ失敗を繰り返す。
こんな日々が続くうちにすっかり自分に自信がなくなり、将来に希望が持てなくなって辞めたいと思うわけです。
私の経験からすると、こんな自信喪失症になって辞めたいと思う人はまだ見こみがあります。一番問題な人は自分のレベルが低いことをちっとも気にせず、意識もしない人です。
こう言う人は何年経ってもスキルアップしません。そして問題が起こっても自分のスキル不足を認めず周囲の責任に転嫁します。
こんな人に比べて、自分の未熟さを認め、それゆえ不安になって辞めたいと思う人は見こみがあります。ちょっとしたきっかけで自信を持つことが出来れば考えも変わります。
それは小さくてもいいから成功体験を重ねることです。少しずつでも自信を持つことです。
作業ノートで仕事を覚える
では、どうすれば自信がつくような成功体験を積み重ねることが出来るでしょうか。それにはただ漠然と同じ作業を繰り返していても無理です。
かつて私が自分でもやっていた方法、部下にも勧めていた方法が作業ノートをつけることです。その日1日の作業内容をノートに記録するのです。
うまく出来た作業、失敗した作業、それを思い出すままノートに書きます。そしてなぜうまく出来たのか、なぜ失敗したのかその理由を書きます。
失敗した作業だけでなく、うまく出来た作業も必ずその要因を書いておきます。人に見せるノートではないので、走り書きで構いません。イラスト入りで描くとなおいいです。
そして、次も同じように作業がうまくいくためには何が必要か、どうすればいいか、思いつくだけ書いておきます。
むろん、失敗した作業はなぜ失敗したのか、どうすれば失敗せずに済んだのか、反省点と対策を書きます。
この作業を毎日繰り返します。パソコンで記録するのではなく、紙のノートに手書きします。経験上、手書きの方がずっと頭が整理出来るし記憶に残ります。
このノートをつけることで、自分が分かっていること、知らないことが明確になります。また、出来ることと、出来ないことが明確になります。
何となく頭で分かっているだけでなく、しっかり紙に書くことで明確になります。そしてノートに書いていて不明な点は人に聞いたり、自分で調べて書き込みます。
これを続けていると、「同じことを何度も聞く」と言うことは激減します。また、同じ失敗を繰り返す、と言うことも減っていきます。
自分の作業の正確さが向上し、また確実にやれる作業の範囲が広がっていきます。少しずつですが、成功体験が増えていきます。
まずはこの作業ノートを3ヶ月続けて欲しいと思います。それで何も進歩がない、改善効果なしとなれば、その時点で設備保全と言う仕事が向いていないのかも知れないと判断しても遅くありません。
私自身は京都の事務機メーカーから九州の半導体工場にUターン転職して、最初は分からないことだらけでした。
毎日作業ノートをつけては1日の作業を振り返り、新しく学んだことを整理すると同時に何が分からないのかを書き出していました。それを翌日調べて疑問を晴らすようにしていました。
現場に入るとき、会議に出席するとき、必ずそのノートを持ち歩きました。
この作業ノートで仕事を覚えていく、自信をつけていく方法は座学と現場の合体作業です。私が多くの部下を見てきた中で、仕事を覚えるのが遅い、同じ失敗を繰り返す、そんな部下ほど座学がありません。
現場だけで覚えよう、解決しようとします。それでうまくいけば誰も苦労はしません。
始業時間の5分前に出社し、定時になったらさっさと帰宅。家では仕事を完全に忘れ自分の自由な時間を楽しむ。
これも悪いとは言いません。しかし、私の知る限りこんな生活パターンで仕事が一人前に出来るようになったエンジニアは一人もいません。
自宅で自分の時間を削って作業ノートをつける、調べものをする。あるいは貴重な休日の何時間かを使って1週間分の作業を整理する。
またお風呂の中で自分が失敗した作業を思い返してみる。寝る前に布団の中で明日はどうやって解決しようかと作戦を考えてみる。
こうした地道な努力の積み重ねの先に一人前のエンジニアとして活躍する姿あります。
まとめ
自分で大した努力もせずに、
「設備保全の仕事は向いていない。」
「職場の人間関係が悪くて慣れない。」
「給料は安いし仕事はきつい。」
なんて愚痴って辞めるのは、結局どこに行っても同じことを繰り返すだけです。
私は会社を辞めることが悪いとは思いません。会社を変わることで人生が拓けることだってあるでしょう。でも、それは単に運任せの話ではありません。
どんな仕事でも最初は覚えるまでに苦労します。慣れてしまえば簡単なことでも出来ないものです。この最初の壁はどこに行っても、どんな仕事でも自分の力で乗り越えるしかないのです。
作業ノートは私が自分に合った方法として実行していました。部下にも勧めはしましたが強制はしませんでした。人それぞれ、自分に合った仕事の覚え方があるでしょう。
ただ、どんな方法を選んだとしても、その方法で必ず設備保全の仕事を覚える、一人前になるんだ、と言う強い想い、固い決心がないと絵に描いた餅に終わります。
あなたが設備保全の仕事を辞める、と言う決断を下す前に、一度は本気で設備保全と向き合って、仕事を覚える努力をして欲しいと思います。
それでも自分には向いていないと思ったら、その時は新しい道を探す時です。
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