長年設備保全の現場を預かっていると、中には病気で体を壊してしまう部下が出てきます。それは設備保全特有の病気ではないのですが、ちょっと気になる病気が2つあります。

今回は設備保全の現場で気になる病気2つを記事にしてみたいと思います。

 

シフト勤務で体重が10キロ減

まず、1つ目はシフト勤務による睡眠不足から健康を害するケースです。工場の生産ラインが24時間稼働であれば、当然保全もまた24時間シフトを組みます。

すると、昼間の勤務と夜勤が交互に入るシフトになることがあります。日勤と夜勤を完全に分けたシフトならまだいいのですが、交互に入ると体調の維持は難しいものがあります。

これも慣れの問題が大きいと思うのですが、中にはなかなか順応できない、慣れない人もいます。

 

ある保全担当者が、それまでの日勤のみの工程から、夜勤も入るシフト勤務の工程に異動になりました。するとその担当者はひどい睡眠不足になって食欲も減退、半年で10キロ近くもやせてしまいました。

胃腸の調子も悪くなり、下痢が続くことも多くなりました。

 

睡眠不足

 

多くの場合、シフト勤務に入ってまずぶつかる壁が睡眠です。夜勤専門ならまだしも、勤務時間帯が昼と夜の両方交互なのです。どうしても熟睡できないのです。

私は彼の所属する工程の責任者と話して、どうしても彼が慣れないようならまた異動も止む無しと考えていました。体を壊してしまえば元も子もありません。

 

しかし、本人は何とかその工程で仕事を続けたいと頑張り、半年過ぎてから段々と体も慣れてきました。結局、その工程から異動することなく、保全業務を続けることが出来ました。

やはりシフト勤務には向き、不向きと言うか、慣れに個人差が大きいと思います。

 

ストレスから精神を病む

もう1つの事例は更に深刻です。ある保全担当者が、突然会社に来なくなりました。それまで全く欠勤などなく、本当に真面目な社員だったのです。

一応、欠勤の連絡はあるのですが、理由をはっきり言いません。体調不良とだけ説明するのです。それが1ヶ月も続けばただ事ではないと察しがつきます。

 

やっと真相が分かったのは1ヵ月も過ぎた頃です。その担当者と親しい別の社員が彼の自宅まで様子を見に行ってくれました。そこで彼や彼の奥さんと会うことが出来、休んでいる理由が分かったのです。

何と、彼は精神の病になってしまったのです。それも、かなり重症で、近く入院する予定だと言うのです。

 

精神的ストレス

 

いったいなぜ?

そう思ったのですが、様子を見に行った社員によれば、設備保全の不手際で装置を停止させてしまい、製造から強く非難されたことがきっかけだと言うのです。

真面目で責任感が人一倍強い彼ゆえでしょうか。何より休む前にそれらしき兆候が全く見られなかったのです。私にすれば意外としか言いようがありませんでした。

 

確かに現代社会はストレス社会、何らかの原因で精神を病む人は非常に多くいます。決して彼が特別だったわけではないかも知れません。

しかし、設備保全の仕事における、一つのストレスの形としてそれ以後私の中に強くインプットされました。部下の精神的ストレスに気を配るようになりました。

 

外から見ただけではストレスの度合いは分かりません。今回の事例がまさにそうでした。だから日頃の仕事ぶりから部下の性格やメンタルの強さ、弱さなどを把握しておく必要があるなと痛感したものです。

その部下は入院して間もなく治療に専念したいからと辞表を提出しました。本当に残念なことでした。しばらく休職にして治療の結果を待ってはどうかと引き止めたのですが、本人の意思固くダメでした。

 

まとめ

今回事例紹介した2件は、設備保全だから特別な病気になった訳ではありません。たまたま設備保全の仕事がきっかけになっただけです。他の仕事に就いていても同じような病気になってしまった可能性はあります。

ただ、設備保全も発病のきっかけにはなると認識させられたことは間違いありません。健康はまず自己管理が第一です。しかし、自分だけでは解決できない問題が原因になることもあります。

 

どうしてもシフト勤務が無理なら上司に異動を願い出る、精神的ストレスに耐えられそうにないと思えばこれも上司に相談して仕事内容を変えてもらうなど、適切な処理を行うべきです。

 

健康

 

要は部下がそんな相談をしやすい上司であること、これが私の課題だと思いました。

家族にとっても、会社にとっても、部下の健康より大事なものはありません。

 

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