プラントエンジニアの転職市場は非常に活況です。業界全体の人手不足、人材不足を背景に上場企業から中小企業に至るまで、広範囲に求人が多く出ています。
プラントエンジニアとして転職を希望するあなたには選択肢の多い絶好機と言えます。
何しろ人材不足は国内ビジネスだけではありません。むしろ海外向けのビジネスでより人材が不足しています。
中東や南米を始めとする海外プラントは中国や韓国企業との受注競争が激しくなっています。
やはり技術力の高さで勝負出来ないとコスト競争だけでは勝てません。
何としても優秀なプラントエンジニアを確保しようと、大手プラント専業企業を中心に海外プラント要員の求人も盛んです。
ただ、国内にしろ海外にしろ、プラントエンジニアの業種、職種は様々であり、応募条件もまた変わってきます。
あなたはどんな業界で、どんな職種が希望ですか?
そしてどんな役割のエンジニアを目指していますか?
まずはあなたの希望するプラントエンジニアとはどんなものか、イメージをある程度明確にすることが転職活動のスタートとなります。
知っていれば絶対お得な当サイトだけのオリジナル情報を読むことが出来ます。
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あなたはどんなプラントエンジニアに転職したいのか?
まず、プラントを業界別に分けてみると、化学プラント、発電プラント、環境プラント、食品プラント、製薬プラントなどがあります。
そしてそれぞれの中がまた細かく分かれます。化学プラントには石油化学、LNG(液化天然ガス)、ソーダ工業、アンモニア工業などのプラントがあります。
発電プラントには火力、水力、原子力、風力、地熱、バイオマスなどがあり、環境プラントには水処理、廃棄物処理、リサイクルなどがあります。
この他にも自動車や半導体、家電や精密機器などの量産工場建設はプラントエンジニアの仕事となります。
そしてそれぞれの業界、分野でプラントエンジニアに必要とされる専門知識、スキルはみな異なります。業界が変われば原材料も違うし、生産プロセスも最終製品もみな異なります。
あなたがこれまで活躍してきた業界から異業種へ転職すれば、また一から学ぶことも多々出てきます。必要な技術を身に着けるのに時間とエネルギーを費やすことになります。
従ってあなたが転職を考える時、これまでのキャリアをどう活かすか、ここが転職成功へのカギです。
むろん、同業種への転職ならこれまでのキャリアが最大限活かせます。しかし、積み上げたキャリアを元に異業種へ挑戦するのも十分アリです。
いずれにしてもあなたのキャリアと求人企業のニーズが合致することが転職成功の条件となります。
そして、それぞれの業界のプラントでは基本設計、設備設計、プロセス設計、施工管理、安全管理、保守保全など工程別、職種別にプラントエンジニアが必要になります。
そのエンジニアは化学系、機械系、電気系、土木系など、専門分野ごとに必要となります。
更に役割として設計や施工の実務を担当するエンジニア、各チームをまとめるリーダー、そしてプラント建設全体を統括するプロダクトマネージャーなどが必要です。
このように、プラントエンジニアの求人を見る時、どの業界で、どの職種で、どんな役割の人材を求めているのかをしっかり確認する必要があります。
その求人があなたのこれまでのキャリアを活かせるものかどうか、そこがカギです。
この判断、見極めはかなり難しいです。
まず、あなたご自身のキャリアを漏らさずチェックし、場合によってはあなた自身も気づいていない可能性を見つけ出す作業が必要です。
例えばプラントエンジニアの求人の中には設計や施工だけでなく、品質管理、安全管理などの専門職の求人も出ています。
あるいはプラント建設の問題解決、アドバイスを行うコンサルタントの求人もあって、年収は軽く1000万円超えの案件もあります。
更にはプラントの技術営業職にも高額年俸の求人がかなり出ています。いくら優秀な人材を抱えても仕事を受注出来なければ宝の持ち腐れです。
数字を残せる営業はエンジニア同様需要の高い人材です。
もしかしたら、あなたのキャリアはこうした専門職への適性があるかも知れません。要は幅広い可能性からあなたのキャリアを見直す作業が必要なのです。
こうした作業はあなたが自分でやってもなかなかうまく出来ないでしょう。どうしても客観的かつ広範囲に考えることが難しいからです。
ここは転職のプロであるエージェント、キャリアアドバイザーなどの専門家にサポートしてもらうことをお奨めします。
転職エージェントやキャリアアドバイザーのサポートを受けるメリットはもう1つあります。
それは彼らが業界、職種、企業情報に精通していると言う点です。
転職を成功させるには、あなたのキャリアの棚おろしと同時に業界や企業の生情報も必要です。求人票には出ていない、裏情報が欲しいところです。
例えばこの求人が受注拡大の為の求人なのか、新規プロジェクト推進のための求人なのか、企業側の事情を知って応募の判断をすれば、より確度の高い転職活動が可能となります。
あるいは通常のキャリア採用なのか、急募の求人なのかによっても応募の優先順位は変わって来るし、採用予定は何人なのかも重要な情報です。
こうした求人情報の入手は、業界や企業情報に精通した転職エージェント、キャリアアドバイザーを揃えた転職会社を利用するのが一番です。
場合によっては希望企業の人事担当者とコネクションがあって、だんぜん有利に転職活動を進めることが出来ます。
あなたのキャリアの棚おろし、企業の情報入手、この2つが転職エージェントやキャリアアドバイザーのサポートによって可能になります。
これが完全無料のサービスなのですから、利用しない手はありません。
こうして企業側の情報とあなたのキャリアを突き合わせ、あなたが転職で目指すプラントエンジニアとは、いったいどんなエンジニアなのか、明確にしていくことが重要です。
プラントエンジニアに求められるキャリア・資格・能力とは?
プラントエンジニアの求人において、求められるキャリア、資格、能力とはどんなものか、説明したいと思います。
■キャリア(実務経験)
プラントエンジニアに限りませんが、キャリア採用は即戦力狙いなので実務経験の有無、実績が採否判断に大きな比重を占めます。
プラントエンジニアの場合、求人の7割~8割は実務経験がないと応募すら出来ません。ただし、全ての求人が全くの同業種、同職種を要求している訳ではありません。
求人の中には何等かのモノづくりに関わっていたり、プラントプロセスに関連した研究開発の経験などがあれば応募は可能とするものが多くあります。
そして実際に採用された事例も沢山あります。異業種の知識やスキル、経験の導入によって新しい技術が生まれることはよくある話です。
一方でこんな事例もあります。あるプラント会社では工場内の特殊溶接に必要な技能を持った人材を募集しており、かなりの高額年収を提示しています。
そこが技術課題として大きな障害になっていたのです。
ここでは特殊溶接と言う非常に専門性の高い技術が求められており、この経験者は断然有利となります。
求人内容がピンポイントであればあるほど、その経験者は圧倒的に有利となります。
あなたにこうした特殊技術があれば、最大限それを活かせる求人を探すのが、まずは転職活動の王道です。
いずれにしてもあなたのキャリアの棚おろしをした上で、企業ニーズを調べ、突き合わせることです。この作業をあなた一人でやるのは難しいので、ぜひ転職エージェントのサポートを利用して下さい。
また、プラントエンジニアの転職市場を調べてみると、最も需要が高いのはプロダクトマネージャーであり、プロジェクトマネージャーです。
プラント建設全体を統括したり、あるいは複数のチームをまとめて推進していく能力を持つ人材が不足しています。
これはどこの業界でも同様の事情を抱えています。
従って、こうしたマネージャー経験を持ち、実績も残して来た人材はどのプラント業界でも歓迎され優遇されます。
年齢的に40代~50代前半のミドル層であっても、キャリア、実績があれば好条件で採用される可能性は十分あります。
なお、実務経験を応募条件に指定する求人では、経験の長さも指定するケースがあります。例えば、施工管理職で5年以上の経験必要、みたいな求人です。
長さとしては3年から5年以上必要、と指定する求人が多いようです。
ただ、求人全体から見れば経験年数を具体的に指定する求人はそれほど多くありません。また条件を満たしていなくても交渉の余地はあります。
指定年数に足りないからと簡単にあきらめることはありません。多少の不足なら実績をアピールすることでカバー出来る場合もあります。
なお、プラントエンジニアに興味はあるけど、ほとんど実務経験がない、畑違いだと言うあなたは、まずは実績づくりの第一歩から始めると言う手もあります。
転職会社の中には、未経験者や実務経験の浅いあなたでも応募出来るプラント求人を扱う会社があります。
求人としてはプラントのメンテナンスを行う求人が多いのですが、一から技術を教えてくれます。最初は給料も安いですが、そこは我慢のしどころです。
まずはプラントでの実務経験を積んだ上で転職し、キャリアアップを狙う訳です。
ただし、「未経験者歓迎」と言う求人には応募の際に注意すべき点があります。それを次にまとめておきます。
■「未経験者歓迎」案件の注意点
あなたが「未経験者歓迎」案件に応募しようと思うなら、最低でも次の3項目は必ずチェックして下さい。
1.どんな仕事なのか?
プラントエンジニアといっても様々な求人が出ています。
中には大手のプラントエンジニア会社に納品する電気部品を製作している会社が、製造作業員を募集している求人まで含まれています。
製造作業員としての待遇なので応募者が少なく、また技術的にもそれほど高度なものを要求しないので、「未経験者歓迎」として募集しています。
これをプラントエンジニアの仕事に分類できるのかどうか、疑問はありますが現実には多数登場します。
むろん、この手の求人がダメだと言うことではありません。内容を確認した上で納得して応募するなら問題ありません。
ただ、プラントエンジニアの求人で応募した積りが、電気部品の製造作業員だったと後悔しないようにして頂きたいだけです。
少なくともあなたが望むプラントエンジニアになるための技術や知識を身に着けることが可能な仕事なのか、そこはじっくり判断して下さい。
2.入社後の研修プランを確認する
大手転職会社の「未経験者歓迎」企業を調べてみると、8割以上が中小企業です。大企業からの求人は2割以下しかありません。
プラントエンジニアの人材不足、人手不足は中小企業の方が深刻で、もはや新卒、中途、いずれも採用が難しい状況となっています。
それゆえ少しでもプラントエンジニアとしての資質、適性があれば「未経験者歓迎」として中途採用の間口を広げ、人材を確保したいと言う企業の思惑があります。
決して大企業だからお奨め、中小企業だから避けた方がいいとは言いません。問題は採用後の教育、研修システムがどうなっているかです。
中小企業の場合はどうしても教育や研修に掛ける時間、人材、費用に余裕がありません。多くの中小企業では2週間から1ヶ月ほどの研修の後に現場でOJTとなります。
一方、大企業の場合は3ヶ月から6ヶ月程度の研修期間を取り、研修プログラムがしっかり用意されています。
むろん、全ての中小企業、大企業がその通りとは限りません。例外も多々あります。しかし傾向として研修体制が企業規模によって差があるのは間違いありません。
あなたが転職先として選ぶべき企業は、入社後にしっかりした研修体制が用意されている企業です。企業規模によらず、しっかりと確認して下さい。
例え大企業でも、具体的な研修プランの回答がない場合は要注意です。過去に未経験で入社した人たちがその後どんな過程を経て現在活躍をしているもかも聞いて下さい。
3.研修終了後の年収の増え方
「未経験者歓迎」と応募条件に書いてあったとしても、本質的に中途採用は経験者優遇です。採用時に未経験者の方が年収は低くなります。
あなたもそれは仕方ないと思うでしょう。
実際に大手転職会社のプラントエンジニアの求人で、未経験歓迎案件を調べてみると、予定年収は260万円~400万円ほどで、平均では320万円に設定されています。
プラント業界全体の平均年収が600万円~700万円ですから、かなり差があります。
入社時に年収が低いのはやむを得ないとして、問題はその後です。あなたが努力して1年後か2年後にどんどん実績を残せるようになったとき、それに見合う年収が可能かどうか、そこを確認する必要があります。
応募の時や面接の時に自分の年収の話はしにくいものです。ましてや未経験で採用してもらうのですから、なお更言い難いはずです。
しかし、中小企業の中には最初の低い年収がずっとベースになったままで、いくら実績を上げても年収が大して上がらないと言うことが普通にあります。
これを入社前に確認するのは難しいですが、転職会社を介してエージェントにある程度確認してもらうことは出来ます。
あるいは当サイトで紹介しているキャリコネなどの口コミサイトもある程度参考になるはずです。
中途入社の後、お金の問題で不満を感じる事例は大変多くあります。不満の原因が必ずしも金額そのものとは限りません。
年収が事前の予想と現実であまりにかけ離れている場合に大きな不満となります。金額が低くてもそれを納得の上で転職しているなら大きな不満とはなりません。
未経験者で転職する場合は特に年収の話は出しにくいものですが、先ほども説明したようにエージェントや口コミサイトを利用して可能な限り事前確認して下さい。
以上、「未経験者歓迎」案件では、
●仕事の内容を確認すること
●入社後の研修体制を確認すること
●実績を残せるようになった後の年収を確認すること
この3点を入社前に確認して下さい。
■資格
プラントエンジニアに必要な資格は業種、職種によって異なります。
例えば電気系のエンジニアなら電気主任技術者、電気工事士、電気工事施工管理技士などの資格が必要になります。
化学系のエンジニアの場合には高圧ガス製造保安責任者、危険物取扱者(乙4種)、冷凍機械責任者などが必要になることがあります。
また土木系のエンジニアでは土木施工管理技士、建築士、建築施工管理技士などの資格が必要になることがあります。
この他にも求人によってはエネルギー管理士、公害防止管理者、機械保全技能士、計装士、計量士などの資格が必要となることがあります。
プラントエンジニアの求人情報を調べてみると、何等かの専門資格を応募条件に指定した求人は全体の凡そ2割から3割程度です。
実務経験の指定が7割、8割なのと大違いです。
しかし、だからと言って資格が重要視されていない訳ではありません。電気主任技術者や電気工事士のような必置資格、業務独占資格は需要の高い資格です。
単に資格を持っているだけでなく、その資格を活かしたキャリアがどの程度あるか、実績はどうか、そこが評価されます。
表だって資格が応募条件になっていなくても、資格を持っている方が転職には有利だし、資格を活かした実務経験は必ず評価されます。
■学歴
プラントエンジニアの求人には応募条件に学歴指定をしたものがあります。
複数の転職サイトからどんな学歴が指定されているのか、100件ほど求人を調べてみました。
その結果、大学院・大卒指定が2割、高専卒以上が3割、高卒以上が3割、学歴不問が2割となっていました。
キーとなるプロセスの開発や素材の研究には大学院・大卒以上を指定する企業が見受けられます。
しかし、学歴よりも実務経験、キャリアを重視する企業も多く、仮に学歴をカバー出来ていなくても応募出来ることがあります。
すぐにあきらめず、学歴を補うアピールポイントをしっかり訴え、あなたの熱意を伝えて下さい。
■能力
プラントエンジニアには資格や実務経験とは別に様々な能力を要求されます。
例えば海外赴任、海外出張を前提とした求人なら語学力は必須です。多く見られるのはTOEICで470点(レベルC)以上、730点(レベルB)以上といった指定です。
あるいは相応の語学力を持って外国人を相手にした実務経験があること、と言う条件指定もあります。
プラントの専門知識、スキルと違って英会話の能力はその気になれば短期間でもかなり上達します。海外に活躍の場を求めるあなたはぜひ、英会話のスキルを磨いて下さい。
それからプラントエンジニアに欠かせないのがコミュニケーション能力です。多くの求人でこの能力を求めています。
プラント工事の推進には多くの企業、多くのチームが参加します。それをまとめ、管理するにはコミュニケーション能力は必須です。
それから新しい技術を学ぼうとする向上心、好奇心、行動力などもプラントエンジニアの重要な資質です。
何しろプラントは毎回新しい仕様で建設されるものであり、同じものを作ることはありません。
常に新しい技術導入が必要であり、それに対応出来るエンジニアが求められています。
それからプラントエンジニアには精神的、肉体的な強さが求められます。海外プロジェクトならそれは必須であり、国内でも大がかりなプロジェクトなら必須です。
ハードな現場で予定通りの工期を守る、品質を実現する、それには強い精神力や体力がないと無理です。
プラントエンジニアの年収はどのくらい?
次はあなたが一番気になるであろう年収の話です。
プラントエンジニアの年収は、上は2000万円以上から下は300万円以下までピンキリです。
例えば、あなたがプラント業界にはほぼ未経験で転職しようとすれば、応募可能な求人の多くは年収300万円~400万円ほどです。
先ほども未経験者歓迎案件の注意点で説明した通りです。
この金額は業界や企業の規模によらず、上場企業でも中小企業でもほぼ同じようなものです。
ただし、福利厚生には企業間の差があるし、入社後の年収の増え方には差があります。(上場企業の方が年収アップ幅は大きいです)
これがプラントマネージャークラスの求人になると、年収はいっきに600万円~1000万円となります。
更に海外勤務が前提の求人だと800万円~1200万円とアップします。
さすがにこのクラスの求人は大手のプラントエンジニアリング会社がほとんどです。
ちなみにですが、エンジニアリング専業3社と呼ばれる日揮、千代田化工建設、東洋エンジニアリングでは平均年収が800万円~1000万円です。
平均でこの金額ですから、かなりの高額年収です。この専業3社からも多くの中途採用求人が出ているので、高額年収を目指すあなたはぜひチェックして下さい。
また、プラント業界全体では平均年収は735万円です。(業界動向サーチ)
これとは別に590万円が平均年収とするデータもあります。(DODA職種図鑑)
あなたの年収はこうした平均年収の指標金額と比較してどうでしょうか。
マイナビエージェントのデータによると、プラントエンジニアが転職によって年収が増えた割合は実に78%だそうです。
冒頭にも書いたようにプラントエンジニアは転職市場で人材が不足しています。実績、スキルを積んだ上での転職なら年収アップも実現可能となります。
プラントエンジニアの年収を乱暴ですがざくっと見ると、プロダクトマネージャーで800万円~1200万円、設計職で500万円~800万円、施工管理職で同じく500万円~800万円、保守メンテ職で400万円~600万円といった感じです。
むろん、こうしたデータがあなたの年収と直接リンクしている訳ではありません。あなたの年収はあなたの評価、査定によって決まります。
ここで1つ要注意なのが、中途採用において年収は交渉の余地があると言う点です。新卒採用のように一律で決まっている訳ではありません。
多くのプラントエンジニアの求人で、年収は600万円~1000万円といったようにかなりの幅があります。
それはあなたの評価結果、査定結果によって変わってきます、と言うことを意味しています。
それゆえ、あなたのキャリア、実力、可能性を正しく評価してもらいましょう。不当に低い年収に我慢する必要はありません。
あなたが年収などお金の話で交渉するのが苦手なら、ここも転職エージェントにサポートしてもらうことが可能です。
あなたのキャリア、企業のニーズを十分に突き合わせた上で説得力のある交渉をしてくれます。
ここで補足情報として、ハローワーク経由の求人についても年収情報をお伝えしておきます。
実はハローワークでもそこその件数のプラントエンジニア求人が出ています。
例えば、東京都の例を紹介しましょう。東京都のハローワークで「プラントエンジニア」をキーワードに求人検索すると80件の求人が見つかります。(2019年4月末)
しかし、年収ベースで600万円以上は26%、700万円以上は7%しかありません。多くの求人は300万円~500万円です。
ハローワークの求人は地元の中小企業からの求人が多いので、どうしても転職サイトのような大企業からの求人と同じ年収は難しいです。
プラントエンジニアの求人も中小の建設業や機械製造業などが多く、大手エンジニア会社の下請け、外注企業が多いです。
収入も大事だけど、地元密着型の企業に転職したい、と言う希望のあなたはハローワークの利用もアリです。
プラントエンジニアの求人情報の探し方
今まで本文の中で再三説明してきたように、プラントエンジニアの転職に際して重要なのはあなたのキャリアと企業のニーズを合致させることです。
それはどんな職業の転職にも同じことが言えるのですが、とりわけプラントエンジニアの場合には十分な取り組みが必要です。
例えば企業ニーズを探るといっても、本当に重要な企業情報は公開されないことがほとんどです。
新しいプロジェクトスタートに伴う人材確保などは企業秘密であり、一般には公開されない情報です。
受注拡大に伴う人材確保の場合も、具体的にどの分野でどのくらいの人材が不足しているのかまでは公開されません。
このようにあなたのキャリアを活かして応募するかどうかを判断するのに必要な情報は非公開扱いになっていることが多いのです。
更にはあなたのキャリアを第三者の視点で正確に判断することも難しい作業です。自信過剰にならず、かと言って必要以上に控え目に評価するのも間違いです。
また、過去のキャリアの中にあなたご自身も気付いていない新分野の可能性が潜んでいるかも知れません。
多くの求人では応募の条件に実務経験を必要としています。しかし、必ずしも同業同職の経験を必須とはしていません。
それは異業種からの転職であっても優れた資質と適性を持った人材なら大いに今後に期待が出来る、活躍の可能性大と判断しているからです。
このように非公開扱いの求人情報を入手し、かつあなたのキャリアから隠れた可能性を見出した上で最適な求人をマッチングする、これが転職成功への道です。
これをあなた独力で行うことは相当難しい作業と言えます。あなたにはそんな情報網はないだろうし、転職活動に使える時間とエネルギーも制限があるでしょう。
そこであなたにお奨めしたいのが転職紹介サイトの利用です。転職のプロであるキャリアアドバイザーや転職エージェント、ヘッドハンターがあなたの代わりに最適求人を見つけてくれます。
私が40以上の転職紹介サイトの中から、厳選7社を紹介します。すでに過去には何十万人と言う転職者の実績がある会社ばかりです。実績こそが信頼性と実効性の証です。
そうは言っても、転職会社1社が抱える求人情報には限りがあります。またあなたを担当してくれるエージェントのサポートにも限りがあります。
そこでぜひ、複数の転職会社利用をお奨めします。
実際に各社の求人情報をじっくり調べてみると分かりますが、プラントの求人でも得意とするジャンル、あまり得意ではないジャンルが存在します。
また職種でも施工管理の求人やメンテナンスの求人が多い転職会社、あるいは管理職候補の求人が多い転職会社など、転職会社によって特色があります。
従って複数の転職会社を併用しないとあなたの希望とする転職先を見逃すリスクがあります。
それに転職会社にはそれぞれ独自案件があり、それこそ好条件が多い求人となっています。(好条件だからこそ、独自扱いにしています)
これも複数の転職会社利用をお奨めする大きな理由となっています。
そこで当サイトではあなたが厳選7社の転職会社を利用する際の目安として、どの分野、どんな職種の求人を多く掲載しているのか、各社の求人情報を徹底分析しています。
ぜひ、各転職会社の情報をご活用下さい。
むろん、いずれの転職サービスも料金は完全無料です。どんなにサービスを受けてもあなたに費用負担は発生しません。
私も4度の転職を経験していますが、まさに転職とはタイミングです。早い者勝ち、情報量の多い者勝ちです。
その好条件を見逃さないためにも、以下の7社はぜひ併用して頂きたいと思います。
プラント業界専門の転職サイト【プラント特区】
プラントエンジニアの求人だけに特化した転職サイトです。当然、他の転職サイトより求人情報は濃縮され濃い案件が多数見つかります。
登録企業も一部上場のプラント専業企業からエンジニア派遣企業、地方の請負企業まで様々です。
とにかくプラントに関連する求人を全て網羅しています。設計職はむろん施工管理、メンテナンス、CADオペまで求人が出ています。
従来の転職サイトとは全く違うコンセプトを導入しています。SNSライクにあなたと企業の双方向でメッセ交換が出来ます。
スマホユーザーにも便利なシステムで少しの空き時間を使って新着求人のチェックやメッセ返信が出来ます。
プラントエンジニア経験者はむろん、未経験者の転職、異業種からの転職、新卒者の求人にも対応しています。
とにかく一度使ってみて下さい。全く新しいコンセプトのプラントエンジニア転職サイトです。
キャリアカーバー
あなたの現在の年収が600万円以上あるなら、更にアップ出来る可能性があります。
キャリアカーバーはハイクラス限定のヘッドハンティングサイトです。プラントエンジニアの転職を希望するミドル層のあなたには絶対外すことの出来ない転職会社です。
プラントエンジニアの求人としては化学プラント、発電プラント、環境プラントを中心に700件以上のハイクラス求人を揃えています。
年収は最低でも600万円以上、1000万円超えも普通にあります。中には2500万円と言う高額求人も出ています。(当然非公開案件です)
キャリアカーバーは他の転職サイトと比べてバイオマス発電や水処理プラント関連の求人が多いのが特徴です。
そのせいか、海外需要の求人も多く、国内だけでなく海外でも活躍の場を求めるあなたに最適な転職サイトです。
海外勤務は要求される仕事内容はハードであり、専門分野の知識やスキル以外にも語学力や精神的、肉体的な強さも必要となります。
その分、遣り甲斐もあるし、見返りとしての報酬も高額となっています。年収で1000万円~1500万円クラスの求人も目につきます。
職種としては実務エンジニアの他にプロダクトマネージャーや施工管理者など、複数の工程、複数の部署を統括出来る求人が多くなっています。
また、設計や施工管理、保守保全以外にも品質管理、安全衛生管理、技術営業、ドキュメント管理などにも高給案件が多く出ています。
こうした職種のスペシャリスト、専門分野で実績のある人材が求められています。
プラント業界には未経験であっても前述の職種でキャリアがあるあなたはぜひ登録して下さい。
キャリアカーバーではあなたの代わりに1400人のヘッドハンターが最適求人を探してくれます。有効活用のカギは可能な限りレジュメに詳しくあなたのキャリアを書くことです。
あなたにはささいなキャリアでも、それが大きなチャンスへつながることもあります。
パソナキャリア
あなたが直接ご覧になればすぐに分かりますが、かなり地味な転職会社です。
しかし、2019年度オリコン顧客満足度「転職エージェント部門」第1位です。見た目は地味でも転職者の満足度はナンバーワンです。
●求人の質が高く、大手の高給案件、福利厚生の充実した案件ばかり紹介してくれた。
●エージェントが丁寧で親切、最初から安心して相談出来た。
●電話やメールなどの返信がとても速くて感心した。
●履歴書や職務経歴書の添削、面接の指導など、とても丁寧なサポートだった。
こんな口コミ情報が多数公開されています。何度も説明してきましたが、プラントエンジニアの転職にエージェントのサポートは欠かせません。
プラントエンジニアの求人ですが、化学プラント、環境プラント、発電プラントを中心に好条件の求人が多数あります。
プラント専業企業やエンジニアリング企業以外にも大手製造メーカーの自社プラントの求人が多いのも他社にない特徴の1つです。
ただし、公開案件はほんの一部のみなので会員登録の上、非公開案件の情報を入手して下さい。
マイナビエージェント
マイナビエージェントは厚生労働省から、「職業紹介優良事業者」に認定されています。
つまり転職紹介企業として信頼出来る、優秀な事業所だと言うお墨付きをもらっていると言うことです。
転職が初めてのあなたも安心してマイナビエージェントのサポートを利用することが出来ます。
さて、プラントエンジニアの転職に関してですが、650件ほどの求人が出ています。上場企業からの求人もあれば、中小企業からの求人もあって、幅広い選択が可能です。
求人業界も特に偏りはなく、化学プラント、発電プラント、環境プラントから医療、食品まで幅広い求人が出ています。
他社では比較的件数が少ないプラントの保守保全、メンテナンスの求人が多いのもマイナビの特徴の1つです。
ただ、どちらかと言えば20代、30代向けの求人が多い傾向にあります。ミドル層をターゲットにしたマネジメント職の求人は少なめです。
ただし若者向けが多いと言っても、未経験者が応募出来る求人はほとんどありません。何等かの形でプラントエンジニア関連の実務経験者を求めています。
逆に言えばあなたのキャリア、資格が活かせる求人が多いと言うことになります。
求人の8割近くが非公開案件なので、無料の会員登録をして非公開案件からも有力案件を入手して下さい。
リクルートエージェント
2019年7月時点でプラントエンジニアの求人が、公開で約1,500件、非公開で4,000件、合計5,500件ほどあります。
圧倒的に求人件数はダントツに多いです。
ただし、独自案件、好条件の求人は非公開に多いので、ぜひ会員登録して非公開案件からも求人情報を入手して下さい。
プラントエンジニアの求人については日揮、千代田化工建設などプラント専業企業からの求人に加えて清水建設、鹿島建設、大成建設などゼネコン、サブコンからの求人も多数出ています。
更に、自動車や半導体、鉄や化学製品など幅広い産業と結びついたユーザー系のプラントエンジ企業からの求人も多数あります。
プラントエンジニアの求人の8割近くが株式公開・上場企業で占められており、これはDODAやマイナビエージェントに比べてかなり多い比率です。
一方で中小のエンジニアリング会社や、部品、材料メーカーからの求人も一定量は確保されています。
多様化した働き方の中で、企業規模だけを優先しない選択肢も当然あります。そんな選び方にも十分応えられる求人件数があります。
また、リクルートエージェントは未経験者でも応募出来る求人がけっこうあります。その多くは中小のエンジニアリング会社からの求人です。
未経験でも応募は可能ですが、それなりの適性と資質、今後の可能性を問われます。前職でどんな実績、キャリアを残して来たかが重要視されます。
また、リクルートエージェントは語学力を活かせる求人多いことで定評があります。プラントエンジニアに関しても海外赴任、海外出張を前提とした求人が出ています。
こちらも非公開案件にも有力求人があるので、ぜひ会員登録してチェックして下さい。
DODA(デューダ)
とにかく求人件数が多く、化学プラント、環境プラント、発電プラントを中心に2,700件もの求人があります。
他の転職サイトでは求人件数の少ない地方からの応募も選択肢が広くなっています。
日揮、千代田化工建設、東洋エンジニアリングの専業3社を始め大企業からの求人が多数あります。
同時に地方の中小企業からの求人も多く掲載されています。
特に中小のエンジニアリング会社の求人が多く、全国どこでも応募可能な案件が見つかります。
この手の求人には未経験者や第二新卒者でも応募可能なものが多く、これが他社との差別化となっています。
このようにDODAでは求人件数が多いだけでなく、選択肢の幅も広いものがあります。それだけに応募求人を絞り込むのは容易ではなく、転職エージェントに相談するのがベストです。
ただ、DODAの検索機能は他社より格段に優れている上、求人内容の説明がどこより詳しく分かり易くなっています。
そこである程度あなたご自身で求人を絞り込み、その上でエージェントに相談するのもアリです。
工場ワークス
未経験者、第二新卒者でも応募出来る求人が多数あります。応募のハードルは上記5サイトよりずっと低くなっています。
まずはプラントエンジニアとしての第一歩、実績を積みたいあなたにお奨めの転職紹介サイトです。
求人の多くはメンテナンス、保守・保全、加工、組立てなど現場仕事です。プラント未経験のあなたは何よりまずは現場を体験すること、これが最も重要です。
こうした仕事の中でエンジニアを目指して資格を取得する、専門技術を磨く、それが可能な環境の求人を見つけて下さい。
また、正社員だけでなく、派遣社員の求人が多いのも工場ワークスの特徴です。他の工場の仕事に比べてプラント求人は時給が高めに設定されています。
働き方は人それぞれ、正社員だけがプラントエンジニアの道ではありません。