今回は設備保全のマネジメント力について私の体験もまじえて記事にしてみたいと思います。あなたの転職活動のお役に立てれば幸いです。

 

転職における年齢の壁

設備保全の転職を目指すあなたが、40代、50代の中高年だとしたら。そこには年齢の壁と言う、極めて厳しい現実があります。

設備保全に限らず、転職市場における「年齢不問」はほとんどの場合建前であり、本音は違います。多くの企業は若くて優秀な、将来性豊かな人材が欲しいのです。

 

 

しかし、一方でマネジメント力を持った人材を求める求人もあります。そして、このマネジメント力はある程度現場で経験を積んだ人でないと難しい側面があります。

これこそ中高年が20代、30代にはないキラリと光る能力として企業にアピールすべき最大の武器となります。

 

設備保全におけるマネジメント力とは何か?

まず、一般的に言われるマネジメント力とは何を指すのでしょうか。私なりの理解で言えば、人、モノ、金の資源を有効活用し、担当部署の事業計画を達成させる能力を意味します。

 

では、設備保全におけるマネジメントとは何でしょう。保全対象が何であれ、その対象が本来の仕様通り性能を発揮し、稼働し続けるよう維持管理することがマネジメントの基本となります。

 

私の20年間の経験もまじえて、設備保全のマネジメント能力を項目に分けて考えてみたいと思います。

 

1.自部署の事業計画、目標を設定する能力

何と言っても事業計画が十分練られていること、考えられていることが大事です。提出期限ぎりぎりになって、昨年の計画にちょっと手を加えてお終い、みたいな計画ではダメです。

 

パソコンスキル

 

目指すべきゴールはどこか、全社的な目標と方向が合っているか、上司にも部下にも説得できる内容でなければなりません。

この事業計画が絵に描いた餅だと大きな成果は出ません。理想ばかりでもダメだし、現実ばかりを並べても現状から大きく変えることは不可能です。

 

当然ですが、ゴールの設定が間違っていれば、いかに人、モノ、金を注ぎ込んでも本来得られるべき成果は達成出来ません。優れた目標設定こそ、マネジメント力の最も付加価値の高い部分と言えます。

 

2.実行計画を作成する能力

事業計画を遂行するための実行計画を作成する能力です。誰が、いつまでに、何をやるのか。これを明確にしていきます。

いかにしてゴールまでの道のりを克服するのか、その設計図を作成する能力が必要です。

 

3.リスク予知・回避能力

どんなに練られた、立派な計画でも実際にやってみたら思いがけないトラブルに合って、前に進めないことはよくあります。むしろトラブルは必ず発生すると思っておいた方がいいのです。

 

では、どんなトラブルが予想されるのか。それを極力避けるにはどうすればいいのか。それでもトラブルが発生したらどう対処すべきか。

こうしたことを予め計画の中に織り込んでおく必要があります。例えば最初から予備期間を設ける、予備人員を確保しておく、リスク対策費用を予算計上しておく、などの対策です。

 

アイディアいっぱい

 

このリスクを予知する能力、回避する能力こそマネジメント力で大きな差がつくキモだと思います。周囲から信頼される管理者の絶対条件だと思います。

 

4.結果を正確に評価しフィードバックする能力

目標に対して満足のいく結果が出た、あるいは出なかった、いずれの場合でも結果を正確に評価する必要があります。なぜ目標を達成することが出来たのか。なぜ、出来なかったのか。その理由はどこにあったのか。

その考察をフィードバックすることで、次のステップへ進むことが可能になります。

 

計画や目標は立てたけどやりっぱなし、あるいはいい加減な評価でお茶を濁してお終い、それではマネジメント能力なしと言われても仕方ありません。

 

5.部下を育てる能力

マネジメントの中でも、最も難しいのが部下を育てることです。生身の人間は決して自分の思い通りには動いてくれません。それでも我慢して使い続け、成長を待つのです。

 

しかし、ただ時間だけかけて待っていても部下は育ちません。モチベーションが上がるような環境を作ってあげること、目標設定をしてあげること、成果を評価してあげること、管理者の役割は重大です。

 

サポートする

 

以上が私の考える、設備保全のマネジメント力です。このマネジメント力を備えた人材なら、例え40代でも50代でも採用しようとする企業はあると思います。

そこが20代の人材との決定的な差別化の決め手だと思います。

なぜなら、こうしたマネジメント力は机上の学習だけで身に着くものではなく、やはり現場で汗かいて経験を積まないと難しいからです。

 

あなたはマネジメント力で勝負すべし!

さて、中高年のあなたが設備保全の転職をめざす時、まさにこのマネジメント力で勝負すべきです。履歴書に書く内容も、面接の時にアピールする内容も、マネジメント力を意識して下さい。

20代の若い応募者にはない、あなたの優れたマネジメント力を目いっぱい売り込みましょう。

 

例えば、先ほど私が自分の経験から考えたマネジメント力を、あなたご自身に置き換えてどんなふうに実践して来られたか、まとめてみて下さい。

そして、具体的にどんな成果を残してきたのか、達成してきたのか、事例をあげて文字にして下さい。口に出して説明して下さい。

それが職務経歴書に書く内容であり、面接でアピールする内容になります。

 

業績アップ

 

以前、『設備保全の面接で一番大事なことは?』と言う記事を書きました。今回の記事は全く同じことを視点を変えて説明しています。

あなたの履歴書、職務経歴書を読み、面接で話をした担当者は、あなたに設備保全を任せても大丈夫かどうか、それを見極めようとしています。

 

あなたが中高年の応募者であれば、その採用担当者が注目するのは間違いなく、あなたのマネジメント力です。そこに即戦力としての価値を見ているはずです。