以前、このサイトで中高年の転職で、年齢の壁を乗り越えるにはマネジメント力が決め手だと書きました。

若いくて経験の浅い保全にはない、長年の経験に裏打ちされたマネジメント力こそ、中高年が即戦力を買われる決め手だと言う内容でした。

 

その記事では書きませんでしたが、実は中高年のマネジメント力には必須条件があります。その条件を満たしてこそのマネジメント力です。

前回の記事で不足していた部分を今回、書き足したいと思います。

 

ある転職者の失敗例とは?

以前、私の勤務していた半導体工場の設備保全に、40代後半の転職者が採用されたことがありました。その人は製造業の経験はあるものの、技術屋さんではなく設備のことも詳しくありませんでした。

 

ただ、長年現場で管理職をやっていたので保全要員をたばねるマネジメント力を期待されて採用されたのです。

採用した工場トップの思惑は、本人に技術力がなくても設備に詳しい部下をつければ大丈夫だろうと思ったのですね。

つまり、部下の報告、アドバイスによって的確な判断業務は可能だと思った訳です。

 

むろん、そんな組み合わせでうまく行くケースもあるでしょう。しかし、それにしてもある程度の技術的な背景を持っていないと部下の報告を理解することが出来ません。

報告内容が理解できなくては的確な判断など出来るはずがありません。

 

もしも部下の報告に間違いや勘違いがあれば、それを正す必要があります。部下の言うことが全部正しくて、部下の判断通りにすればいいのなら管理者は初めから不要です。

設備保全のマネジメント力とは、専門的な技術力の裏付けがあってこそ、初めて可能なのです。

 

むろん、全ての分野にエキスパートである必要はありません。それは理想ですがそうそうスーパーマンみたいな管理者はいないでしょう。

私自身、メカ設計が専門で保全に入りました。従って機械要素についてはエキスパートだと言えます。しかし、電気回り、ソフト関係になると専門的なことはよく分かりません。

 

それでも個々の技術の難易度や重要性については経験上知っています。設備を設計、開発、製造するのにハード屋さん、ソフト屋さんと共同作業を長年繰り返しているとある程度は分かってきます。

私の場合メカは専門、ハードもソフトもある程度分かる、そんな技術的な背景があって保全部隊のマネジメントがやれたのです。

 

かの転職者のように、技術的な背景がほとんどないと、いかに優秀な部下が身近にいようとも的確なマネジメントは出来ません。

 

マネジメント業務が増えても専門スキルを磨く

従って、中高年の転職にはマネジメント力が決め手だと言っても、専門的な知識、技術も絶対に必要です。それがないと現場のマネジメントは出来ません。

 

そもそも、苦労して身に付けた知識や技術の一部は時間と共にどんどん陳腐化していきます。新しい技術革新によって時代遅れの古い技術、情報となります。

管理業務が増えるとどうしても現場から足が遠のき、気付くと最新技術に疎くなっていた、なんてことになりがちです。

 

どんなにマネジメント業務が増えても現場に足を運び、どんな技術が使われているのか先端情報を入手する必要があります。

そうした努力、習慣がマネジメント力の質を高めます。そしていざ転職を考えたとき、まさに決め手となります。

もう一度繰り返しますが、専門スキルのないマネジメント力は役に立ちません。

 

まとめ

あなたが中高年でこれから設備保全の転職を望むなら、間違いなくマネジメント力が問われます。

あなたがよっぽど特殊な専門技術を持っているとか、極めて需要の高い、難易度の高い資格を持っているとか、そんなアドバンテージがあれば話は別ですが。

 

そんな人並み外れたアドバンテージでもなければ、やはりマネジメント力が問われます。あなたの即戦力としての価値はそこにあります。

転職の大きな壁、年齢と言う壁を超えるには若い世代にはないキャリアと専門スキルに裏付けされたマネジメント力が必要です。