工場で働いた経験もないし、資格も持っていないけど、ぜひモノづくりの工場で働いてみたい、そう希望するあなたに工場の検査の仕事を紹介したいと思います。

 

検査の仕事はあなたが未経験者でも十分働けるし、年齢も20代から40代まで幅広い人たちが対象です。

むろん、男性でも女性でも働けます。検査の種類によっては女性の方が多く活躍しています。

働き方もパート、アルバイト、派遣社員などあなたのライフスタイルに合わせて選ぶことが出来ます。

 

検査は楽して稼げるってホント?

転職会社の求人で、検査の求人を見ていると、

「簡単な仕事、楽々稼げる!」

この手のキャッチフレーズで募集しているのをよく見かけます。本当に検査は楽な仕事で、しかも稼げるのでしょうか。そんなうまい話があるのでしょうか?

 

何かの詐欺商法じゃないのですから、基本的にそんなうまい話しはありません。世の中に楽して稼げる仕事などありません。

工場の検査も例外ではなく、そんなに楽な仕事ではありません。

 

ただ、検査員と言うのはとても向き、不向きがハッキリした仕事です。もしあなたが検査の仕事に向いていたら、他の仕事をするよりはずっと楽かも知れません。

検査員の適性を持っている人には多少楽な仕事と言えるかも知れません。

 

なおこの、向き不向きは、好き嫌いとはまた別ものです。検査員に向いている人でも、好きで検査員をやっていると言う人は少ないかも知れません。

 

ともかく、工場の検査は簡単に楽して稼げる仕事ではありません。しかし、検査に向いている人には色んなメリットの多い仕事です。

 

この記事を読んであなたも検査に向いているかどうか、ぜひ考えてみて下さい。

それではまず、工場の検査がどんな内容なのか、それから説明していきましょう。

 

工場の検査って何するの?

では、ここから工場の検査とはどんな仕事をするのか説明していきます。

何を検査するの?

一口に検査と言っても、工場には様々な検査があります。

今回紹介したい検査の仕事は、主に半導体、電子部品、精密部品、OA機器、自動車部品などの外観検査、目視検査、出荷検査、機能検査などです。

 

イメージとして検査員が拡大鏡や顕微鏡を使って製品の外観不良を見つける検査です。例えば製品に傷とか、割れとか、変色などの不良がないか調べる検査です。

大きな不良なら裸眼目視だけの検査もあるし、微細な不良なら何十倍もの顕微鏡を使用します。

 

外観目視検査
顕微鏡を用いた外観目視検査

 

あるいは簡単な測定器や治具を使って出荷検査や機能検査を行います。製品を治具にセットしてボタンを押したらランプが点灯するか、それを目視で確認するような検査です。

実際にはもう少し複雑な検査もありますが、基本的に未経験者でも問題なくやれるような検査です。

 

どんな職場で検査するの?

今説明したような検査はとてもきれいな職場環境です。製品にゴミやホコリが付着することを嫌うので、クリーンな環境が用意されています。

温湿度も管理されているので、1年中快適な温度です。

 

半導体工場などではクリーンルームといって、特別な部屋の中で検査を行うこともあります。この部屋は出入りの度にクリーンスーツを脱いだり着たりするので少し面倒です。

 

クリーンスーツ

 

また検査に集中出来るよう防音、遮音にも配慮された静かな部屋で検査することが多いです。どの程度配慮するかは工場によって様々ですが、基本落ち着いた環境が用意されています。

 

女性でもやれる?

私が勤務していた半導体工場、及び客先や取引先の工場で検査工程を随分見て来ましたが、圧倒的に女性の方が多く活躍していました。

 

日勤の検査員の多くはパートさんです。検査工程そのものは付加価値が高いとは言えないので、コスト的にパートさんでないと採算が合いません。

 

そこで日勤のパートさんを募集すると、応募者は圧倒的に女性です。20代から40代の家庭を持った主婦が多く応募されます。

結果的に日勤の検査員は男性2割、女性8割みたいな比率になります。

 

女性設備保全士

 

ではシフト勤務はどうでしょう。こちらは20代の若い人がアルバイト、派遣社員で応募されます。男性でも女性でも問題ないのですが、結果的に女性が多く検査しています。

 

どうも男性には検査の仕事はあまり人気がないようです。仕事内容を説明すると男性の応募者は辞退され、女性の応募者が残るケースが多いのです。

 

先ほど検査の仕事は向き、不向きがハッキリしていると言いました。一概には言えないのですが、女性の方が検査と言う仕事には向いているのかも知れません。

 

こんな人が検査員に向いている!

ではどんな人が検査員に向いているのでしょうか。逆に、どんな人が向いていないのでしょうか。

 

まず、検査員に向いているのは、こんな人です。検査の現場で20年間仕事をしてきた私の経験から言えます。

 

●単調な繰り返し作業が苦にならないこと。

●作業指示を正確に実行できる。自分かってに解釈しない。

●自分のミスを正直に認めて申告出来る。

●辛抱強いこと。すぐにあきらめないこと。

●責任感が強い。途中で投げ出さない。

●手先が器用である。扱いが丁寧である。

●目が良いこと。視力だけでなく、不良を見つける目の良さです。

●顕微鏡を覗いても酔わないこと。

 

検査員にはこんな適性が求められます。むろん、全てを完璧に満たす人などいないでしょう。ある程度は経験やトレーニングでカバー出来ます。

 

しかし、基本的に検査とは同じ環境で、同じ内容の作業を繰り返す仕事です。作業はいたって単調であり変化に乏しいです。

 

隣の人とおしゃべりしながらでは出来ないし、気分転換にと歩き回ることも出来ません。むろん、休憩時間はありますが、それ以外はずっと検査を続けます。

それも集中力を途切れさせることなく、継続させなくてはなりません。

 

向き、不向きがハッキリ出るのはこうした検査と言う仕事の性格に合うかどうかによります。

また指先が器用でないと検査したり、不良品をはじいたり出来ません。また製品の扱いが丁寧でないと検査の途中で不良品を作ってしまいます。

 

私の経験上、検査員の適性は年齢に関係なく、また経験者か未経験者かにもよりません。つまり、未経験者でも、40代の主婦でも適性があれば問題なくやれます。

明確な根拠は示せませんが、あくまで経験上で言わせて頂くと女性の方が検査には向いていると思います。

 

では検査員に向いている人が以上であるなら、向いていない人はその逆の人です。

 

●一か所でずっと同じ作業するのが苦手な人。

●長時間黙っていることが出来ない人。

●細かい作業、神経を使う作業が嫌いな人。

●手先が不器用な人。

●クリエイティブな仕事がしたい人。

 

こんな人は検査員には向いていません。

検査と言う仕事はどちらかと言うと受け身の仕事であり、何かをクリエイティブに創り出す仕事ではありません。

目立ちたい人、自己主張がしたい人には不向きな仕事です。

 

働き方は選べるの?

勤務時間はそれぞれの工場、検査によります。量産工場であればシフト勤務がメインだと思います。二交代、三交代で24時間検査を行います。

そうしたシフト勤務では20代のアルバイトや派遣社員が中心です。

 

シフト勤務は日勤に比べると負担が大きいですが、その分シフト手当がつきます。月収ベースで30万円を超えることも可能です。

 

若い人にはこの金額が魅力です。その代わり長期間働く人は少ないです。ある程度働いてお金を貯めたら辞めるケースが多いです。

 

一方、日勤の検査となるとパートさんが中心です。こちらは20代から40代くらいの主婦を含む女性が多く活躍されています。

中には週に3日だけとか、午前中だけとか、それぞれのライフスタイルに合った働き方を選べる検査もあります。

 

特に主婦で夫の扶養家族に入っている場合、申告せずに済む範囲内で収入を抑えようとする人も多くいます。その範囲内で勤務時間、勤務日数を調整しています。

 

このように自分のライフスタイルに合った働き方を選べる求人が多数出ています。

 

検査仕事をやるメリット・デメリット

では少し見方を変えて、検査と言う仕事をやるメリット、デメリットを考えてみます。

あなたにとって検査はメリット、デメリット、どちらが大きいでしょうか?

 

検査の仕事にはこんなメリットがある

■未経験者でも十分働ける

パート、アルバイト、派遣社員が中心と言うのも、未経験者であっても十分務まる職場だからです。何かの資格を必要とすることもありません。

むろん経験者であれば尚歓迎ですが、そうでなくても構いません。

 

ただし、先ほども説明したように検査員としての適性は必要です。経験は不要ですが適性は必須です。

 

■スーパー検査員になれば雇用が安定する

今も説明した通り、検査員には適性が重要です。これに経験、キャリアが加わると立派な技能者となります。

パートであっても派遣社員であっても、スーパー検査員になれる可能性があります。スーパー検査員とは検査が正確でスピードが速い検査員です。

 

何しろ検査は品質に直結します。しかし付加価値はそう高くありません。この相反する両面を成立させるのがスーパー検査員なのです。

 

従って、スーパー検査員になるとかなり雇用は安定します。そう簡単にクビには出来ません。検査工程の柱となることが出来るのです。

これも大きなメリットの1つです。

 

■職場が清潔でクリーン

必ずしもそうだとは断言出来ませんが、少なくとも半導体、精密部品、電子部品などの検査工程ではゴミや異物の発生、持ち込みを嫌うので至ってクリーンな環境が用意されています。

また検査に集中できるよう、照明や防音、遮音にも配慮がされています。むろん、温湿度管理は厳格なので快適です。

 

■コミュニケーションが苦手な人でも大丈夫

仕事の相手は製品です。対人関係で悩むことは他の職場よりずっと少ないです。人とコミュニケーションを図るのが苦手な人には気楽に働ける職場です。

 

ただし、スーパー検査員になって他の人を指導するとか、ましてやグループリーダーになったりするとそうは行きません。

まさにコミュニケーション能力が必須となります。苦手な人はリーダーなどハッキリ断りましょう。肝心の検査に悪い影響が出ること必至です。

 

■働き方を選ぶことが出来る

先ほども説明した通りです。パート、アルバイト、派遣社員をやりながらあなたのライフスタイルに合った仕事を選ぶことが可能です。

 

検査の仕事にはこんなデメリットがある

■不向きな人は努力しても報われない

先ほど検査には適性が重要と説明しました。適性がある人は未経験者からのスタートでも比較的短期間でスーパー検査員になることも可能です。

 

一方で、適性のない人、不向きな人はいくら真面目に努力しても成果が出ません。人より時間を掛けないと検査が出来ない、あるいは時間をかけても不良品を見逃してしまうのです。

ある程度は経験とトレーニングでカバー出来ますが、それも限界があります。自分には向いてないと思ったら、スパっと辞めて別の仕事を探す方が賢明です。

 

■必ずしも雇用は安定していない

検査の仕事が未経験者でも可能だと言うことは、仕事の量が減って来た時に経験者でも雇用契約が打ち切りになりやすい、と言うことでもあります。

仕事が増えて来た時にまた未経験者を雇えばいいのですから。

 

パート、アルバイト、派遣社員が中心なのは仕事が減った時に検査員の人数を減らすことが出来るように計算しているからです。

 

ただし、スーパー検査員、準スーパー検査員クラスは残します。なぜなら、再び検査の仕事が増えて来た時に対応出来なくなるからです。必ず柱となる検査員は残します。

 

スーパー検査員までスキルが上がると雇用はかなり安定します。コスパも抜群にいいので残しても誰も文句を言いません。

誰もがこのレベルになれる訳ではありませんが、目指すはスーパー検査員です。

 

■目が疲れる、肩が凝る

目視検査の場合、仕事中はずっと目を酷使します。検査内容にもよりますが、顕微鏡検査などでは微細な不良を見つける為、目も疲れます。

また、顕微鏡検査で製品を動かしながら検査すると車酔いに似た症状を起こす人がいます。目が回って気分が悪くなる人がいます。

 

こうした目の疲れ、気分の悪さはある程度時間と共に慣れてきます。それでも目が疲れることは避けられず、それが原因で長続き出来ない人もいます。

 

また、1日中同じ場所で、同じ姿勢で座ったまま検査する目視検査は肩も凝ってきます。肩凝りは片頭痛の原因になったりすることもあります。

 

私が勤務していた工場では、こうした目の疲れ、肩凝りの対策として、午前中と午後にそれぞれ5分間の体操をやったり(目のストレッチも)、目の疲れをほぐす熱いおしぼりを職場に用意したりしていました。

 

目の疲れと肩凝りは目視検査の職業病みたいなものです。色んな方法でひどくならないようにしますが、それでも我慢出来ずに辞めてしまう人もいます。

 

以上、検査員を仕事として選ぶことのメリット、デメリットを紹介しました。どんな仕事でも両面あるでしょうが、要はそれがあなたにとってどうか、と言うことです。

メリットが大きいと思えば検査の仕事にぜひ挑戦してみて下さい。

 

検査員の収入はどのくらいか?

検査員の仕事で収入はどのくらい稼げるでしょうか。むろん、検査内容や働き方によって月収は大きく異なってきます。

検査の仕事だけの場合

まず、外観目視や機能検査だけの仕事の場合です。時給では1,100円~1,300円くらいが多く、平均では1,200円くらいが目安です。

 

この時給で日勤8時間の場合、22万円くらいの月収が目安となります。

同じ1,200円の時給でもシフト勤務だと手当てが加算されて25万円~28万円くらいの月収が目安です。

 

検査+他工程の仕事の場合

更に、検査工程の前後の仕事がプラスされた仕事だと時給がもう少し高くなります。つまり、組立てや製造オペレーションの仕事にプラスして目視検査と言った仕事です。

あるいは目視検査を行った後、製品を梱包出荷する作業まで含んだ仕事です。

 

こうした仕事では目視検査だけの仕事より覚える事が多いし気も使います。その分時給が高く設定されています。

 

時給で言えば1,200円~1,500円、中には1,800円クラスの仕事も求人が出ています。

時給が1,500円だと月収は日勤で26万円~28万円、シフト勤務では35万円くらいが目安です。むろん、残業やシフトの勤務時間帯によって金額は変わります。あくまで目安です。

 

検査の時給

 

ハッキリ言って検査だけの仕事ではそれほど高い時給ではありません。かと言って特別安い時給でもありません。

工場の仕事としてはごく平均的な時給だと言えます。

 

ただ、先ほども書きましたが検査にプラス他の仕事を取り込むと、多能工としての付加価値で時給がアップします。

その分、仕事はしんどいことも多くなります。責任範囲も広くなります。苦労が多くなる分時給も増える訳です。

 

時給を含めてあなたがどんな働き方を選ぶか、自由度は高いです。

 

次に工場の検査員の求人を効率よく探す方法を紹介したいと思います。

 

工場の検査員の求人を探す方法

検査員の仕事は働き方によって求人情報の探し方が違ってきます。

ここでは主に派遣社員と、パート・アルバイトの2種類に分けて紹介します。

あなたの希望する働き方によって求人を選択して下さい。

 

派遣社員の求人の探し方

派遣社員の求人情報を探すなら転職会社を利用するのが効率的です。それも工場の仕事に特化した強味を持った転職会社を利用することです。

 

ここでは工場の仕事を専門に扱う代表的な転職会社3社を紹介したいと思います。

それぞれに特徴があります。3社併用をぜひお奨めします。

 

*ジョブハウス工場

ジョブハウス工場新

●工場・製造業専門の求人サイトです。未経験者歓迎の検査求人が全国に約6,000件もあります。

●電子部品、精密部品業界からの外観検査、目視検査の求人が多数あります。

●時給は1,200円~1,500円、月収では30万円超えの案件が多数あります。まず収入を条件の一番に求人を選ぶなら真っ先に登録して下さい。

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*工場ワークス

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●製造業に特化した転職サイトです。未経験者歓迎の検査案件が多数あります。例えば関東エリアだけでも3,500件以上あります。

●新着の求人情報が毎日更新されます。登録しておけば随時あなたの元へ情報が届きます。

●検査の仕事は半導体、自動車、化学、精密機器など幅広い業界から求人があります。時給は1,200円~1,400円、月収では22万円~28万円クラスの求人が中心です。

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*工場求人ナビ

工場求人ナビ

●日総工産で請け負っている、日本全国の工場系の求人を紹介する転職サイトです。

●自動車、半導体、精密部品などの業界から検査求人が多く出ています。未経験者歓迎案件が多数あります。外観目視検査が多いのが特徴です。

●時給は1,100円~1,400円、月収では22万円~28万円、中には30万円を超える案件もあります。

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アルバイト・パートの求人の探し方

パート、アルバイトの求人探しなら断然、キャリコネをお奨めします。

 

*キャリコネ

キャリコネ口コミサイト

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●派遣社員の求人もあって、あなたのライフスタイルに合った働き方を選ぶことが出来ます。

●時給は1,000円~1,400円クラスが中心です。(月収は働き方で変わります)

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アルバイト、パートの仕事探しは他にもお奨めの方法があります。

アルバイトならお馴染みIndeed(インディード)がお奨めです。大量の求人が出ています。

 

パートの場合はハローワークもお奨めです。地元企業からの求人を採用されるまで紹介してくれます。

ただし、ハローワーク経由の応募は必ず紹介状が必要になります。従ってハローワークの窓口に通う必要があります。

ハローワークは自宅で応募が完結しないのがちょっと面倒かも知れません。

 

ハローワーク
ハローワークは身近な職探し

 

なお、基本的に企業から直に採用された場合、雇用契約が切れるとまた次の仕事を自分で一から探すことになります。

企業が次の仕事を紹介してくれることはありません。

その点、派遣社員なら派遣会社が次の仕事を探してくれます。

そんな点も考慮して、あなたに最適な働き方を探して下さい。