あなたが設備保全の転職に応募するとき、保全業務で長期のブランクがあったらどうしますか?

ハッキリ言って、ブランクがあることはマイナス材料です。決してあなたの転職にプラス材料とはなりません。

今回はそんな長期のブランクがある場合の設備保全応募を考えてみたいと思います。

 

長期のブランクって、実際はどのくらい?

転職のノウハウ本を読むと、必ず「長期のブランクがある場合」と言う項目が出てきます。冒頭にも書いたようにブランクは転職にはマイナス材料です。そのマイナス面をどうカバーするか、といったノウハウが書かれています。

 

私がそんなノウハウ記事を読んで不思議だなと感じるのは、どの本にも「長期」がどのくらいの期間を指すのか書かれていないことです。

4,5冊読んでみましたが具体的な期間を書いた本は1冊もありませんでした。

まぁ、普通に考えればブランクと言うのは1年とか2年くらいでしょうか。中には3年、5年と言う人もいるかも知れませんが。

 

ネット上にブランクを克服して転職に成功した人の手記が載っていました。何人かの手記を読んでみたのですが、その人達のブランクは1年から2年の間でした。このくらいのブランクなら、何とかカバーできるという訳です。

私がネットを探した限りでは3年、5年のブランクを克服して転職に成功したと言う手記はありませんでした。はやりブランクが長いほど転職は難しくなるのだと思います。

 

ベンチ

 

採用する側からみたブランクとは?

さて、そもそもなぜ、ブランクが発生したのか?ここが問題です。同じブランクでもその理由によってマイナスの度合いは変わってきます。

私も20年間に渡って設備保全要員の面接を行ってきましたが、応募者の中にはブランクの空いた人が何人かいました。

 

その人達はどんな理由でブランクが空いてしまったのか、思い出してみると概ね次の2つの理由です。

●本人の病気、体調不良によるもの。

●ご家族を含む家庭の事情

この2つの理由のどちらかでした。

 

病気は説明するまでもなくお分かりだと思います。私の記憶では精神を病む病気でいったん現場を離れた方が多かったように思います。ストレスによって仕事を続けることが出来なくなってしまった人ですね。

余談ですが、職種によらず、この精神を病む方が非常に増えています。私の周囲にも通院している人、休職している人、残念ながら退職を余儀なくされた人がいました。それも少なからずいました。

 

一方家庭の事情と言うのは、例えば父親の仕事をどうしても手伝わなくてはならず、自分の仕事は一時的にあきらめたとか、あるいは家族に重病人がいて看病、介護する必要があり、時間的制約から希望の仕事に就けなかった、そんなケースです。

 

私がこうしたブランクの空いた人を採用するかどうか判断するとき、1つ目安にしていたのはブランクが2年以内と言う条件です。

申し訳ないですが2年以上空いた人は採用しませんでした。

 

ではなぜ2年なのか?

私が思うに、2年以上設備保全の現場を離れると、再び職場に入ったときかなりしんどいからです。なかなかついて行けません。

むろん、個人差があるし、どんな設備保全を行う職場なのかによっても条件は違います。最後は面接などで応募者個々に判断するのですが、一応の目安は2年間でした。

 

むろん、採用するかどうかはブランクの長さより、なぜブランクが空いたのか、今はもう完全に復帰できる状態なのか、そこが一番肝心です。

採用してもすぐにまた職場を離れることになっては本人はむろん、採用した企業にとっても困ります。

 

病気が理由でブランクが空いてしまった人に対して、現在の健康状態を調べる方法は本人に確認するしかありません。健康診断を受けてもらうことは可能でしょうが、それで健康状態の全てが分かる訳でもありません。

 

病室

 

そこで例えば1ヶ月から3ヶ月程度の試用期間を設け、本当に設備保全の現場で仕事が可能かどうか見極めるといった方法をとる場合もありました。

まぁ、実際問題として試用期間があっても事実上の採用となるので、それなりの決断を必要とします。軽いお試し気分で採用は出来ません。

 

一方、家庭の事情でブランクが空いた人の場合、再び何等かの事情で辞める可能性がないのか、そこを確認させてもらいました。

しかし、これもどこまで把握出来るか分かりません。そもそも本人でさえ予想出来ない状況が発生することだってあり得ます。

そうした状況は誰の身の上にも起きる可能性はあります。

 

私が関西の事務機メーカーから九州の半導体工場にUターン転職したのも、父親が交通事故で重体となり、母親一人では面倒をみれなくなったからです。

父親が交通事故にあうことなど予見することは不可能です。

そうした予測不可能な事情は不可抗力ですが、少なくとも過去のブランクのリスクを抱えたままなら、当然そのリスクを避けるべく不採用とするでしょう。

 

ブランクの理由をどうやって説明するか?

今お話したのは私の立場、すなわち採用する側からの判断基準です。逆に応募者としてのあなたの立場で言えば、ブランクに対して対策が必要となります。

すなわち面接官に安心してもらうことです。現場の設備保全を任せても大丈夫、安定稼働で生産寄与してくれるという安心感を持ってもらうことが何より大事です。

そのために必要なことは以下の通りです。

 

●なぜブランクが空いたのか、相手が納得する理由を説明する。

これは色んな転職ガイド本を読んでみると、けっこうアドバイス内容が違っています。原則として正直ベースに話すべきだとする本から、悪い印象を与える話は避けるべきだとする本まで色々です。

私が思うに、採用後に支障が出るような情報なら正直に話すべきです。あなたの病気がまだ完治していない場合や、家庭の事情がまだ100%解決していない場合などです。

 

つまり、今後もまたあなたが職場を離れる、あるいは勤務時間に制約が出る可能性がある場合です。

それを面接などで正直に言えばあなたは不採用になるかも知れませんが、隠して採用になっても後で困るのあなたです。

 

次に正直に言わない方がいい理由もあります。それは面接官に必要以上に不信感、不安感を与えるような理由の場合です。

例えば、あなたが1年間設備保全の現場を離れ調理師免許を取るために料理の修行をしていたような場合です。どんなにあなたの想いが熱くても、それは設備保全とは全く無関係であり、そんな人に設備保全を任せる気にはなりません。

採用してもまたすぐ辞めてしまうのではないかと不安に感じます。設備保全以上に興味や関心のあるものに惹かれるのではないかと思うからです。

 

これが設備保全の技能や資格取得のために、1年間仕事に就かず専門学校に通っていたとか試験勉強をしていたとか、そんな理由なら話して大丈夫でしょう。マイナスどころかプラスになる可能性もあります。

繰り返しますが、要はブランクの理由が今後を不安に思わせるものはNGです。説明に使わない方がいいです。

 

ただし、先程も書いたようにブランクの理由が今後もまたあなたが職場を離れる、あるいは勤務時間に制約が出る恐れがある場合は正直に話すべきです。

それで不採用になっても致し方ないと思います。

 

●現在は仕事に復帰可能であり、今後の心配もないことを伝える。

ブランクの理由を納得してもらえたら、次は今後の心配は不要、安心して下さいと伝えねばなりません。あなたが健康問題で長いこと仕事に就けなかったのなら、すでに完治していること、そして今後の健康維持のためにどんな取り組みをしているか話して下さい。

 

週に2回ジムに通っているとか、毎日1時間はウオーキングしているとか、野菜中心の食生活に切り替えて体重が10キロ減って快調だとか。何か具体的な対策を取ってそれがうまく機能していると伝えることが出来ればより面接官に安心してもらえると思います。

 

ウオーキング

 

ただ単に、

「もう大丈夫です、ご安心下さい。」

だけではダメと言うことです。なぜ大丈夫と言えるのか、そこをしっかり説明して下さい。

 

まとめ

さて、今回はあなたが設備保全の転職をするにあたって、長期のブランクがあった場合にどうするかを記事にしてみました。

 

ただ、あなたに分かって欲しいのは、あくまでもそれはマイナスをいかに小さくするか、と言う話だと言うことです。この記事の冒頭にも書いたように、ブランクが長いことはほとんどの場合採用にはマイナスに働きます。決してプラスになることはありません。

 

従って、仮にブランクがなくても採用してもらえないような実力なら、いくらブランクのマイナスを小さくしても採用は無理です。

あなた自身にブランクをカバー出来る強い気持ち、自信が必要です。面接官に、ブランクのマイナスを差し引いてもなお、大きなプラスの魅力を感じてもらえるよう準備しましょう。

あなたに自信がなければどんなに上手に話せても、あなたの転職が成功する可能性は低いです。

 

何かの理由でブランクが発生したことは仕方ありません。問題はそこからの挽回策です。ブランクと言うマイナスをどうやって補うか、プラス材料は何があるか、そこをしっかり考えて転職活動に臨んで下さい。