あなたがこれから設備保全で転職を考えているなら、きっと資格や学歴が気になっていることでしょう。

「自分の持っている資格や学歴で希望の転職先が見つかるだろうか・・・」

こんな思いがあるでしょう。

私自身、設備保全の求人のため300人近い面接を行い、何人も採用してきました。その経験から言えば、学歴や資格は単なる目安、参考にしかなりません。

学歴や資格よりもどんな仕事を、どのレベルでこなしてきたか、そうした職務経歴の方がずっと重要な判断基準に なっていました。

これは私だけがそう考えていたのではなく、世間一般の企業においても同様の選考基準があるはずです。

そこで私がDODA掲載の設備保全求人、100社を調べた結果から資格や学歴がどの程度重要視されているか、必要とされているか、その調査結果をここに紹介したいと思います。

 

設備保全の転職に資格は必要か?

以前に当サイトで、「設備保全に求められる資格を100社大調査!」と言う記事を載せました。これはDODA掲載の設備保全求人から最新100社を調べたものです。

詳しくは同記事をお読み頂くとして、私が調べた100社では資格に関しては以下の結果でした。

●特定の資格を応募の必須条件として提示している。

8社/100社=8%

●資格は必須条件ではないが、持っていることが望ましい条件を提示している。

25社/100社=25%

●特に資格についての条件提示はない。

69社/100社=69%

(条件の重複提示があるので合計は100%になりません)

いかがでしょうか。凡そ7割の企業では採用条件に資格について何も条件提示をしていません。あなたに特別な資格がなくても設備保全の経験があれば、それで採用してもらえるチャンスがあります。

ただ、資格がないと業務出来ないような仕事は無理です。例えば、ボイラーの保全をするにはボイラー技士の資格が必須となります。

同様に電気工事をするなら電気工事士、電気設備の保守管理なら電気主任技術者の資格が必須となります。こうした求人が全体の8%存在します。

あなたがこうした仕事に就きたいと希望するなら、まずは資格を取得してから転職を考えることになります。

 

資格をとる

 

では、必須ではないけど持っていると望ましいとされる資格について企業側ではどう考えているのでしょうか。こうした企業が全体の25%存在しています。

対象の資格は様々ですが、要は資格がなくても可能な保全業務であることは間違いありません。しかし、全くの初心者では困るし出来ればあるレベル以上の技能を持った人を採用したい。そんな企業側の思惑が見て取れます。

どの程度の技能を持っているかは職務経歴書や面接でも必ず確認しますが、そこに国家資格があれば客観的なデータとして判断材料となります。

では資格については何も条件提示していない、69%の企業ではどう考えているのでしょう。私が思うに、次の3つの理由で資格を提示していないのだと思います。

●資格を条件提示しないことで応募者の間口を広げ、多くの人材の中から選びたい。

●資格よりも業務経歴を重視している。

●資格がなくても初心者に教育すれば可能なレベルの設備保全業務を求人している。

このような理由です。

従ってあなたが設備保全の転職先を探す時、まずは求人情報から資格条件を確認して下さい。必須条件になっていればその資格がないと応募すら出来ません。

しかし、それ以外の企業なら応募可能です。「持っていることが望ましい」とされた資格については、仮にあなたが持っていなくても職務経験で十分カバー出来る可能性ありです。

 

職務経歴書

 

設備保全の転職に学歴は必要か?

資格に続いて学歴について調べてみました。DODAによる「設備保全」の求人144社を調べてみました。いったいどんな学歴を必要としているのでしょうか。

その結果がこのグラフです。

設備保全の学歴
グラフ1.設備保全に要求される学歴(DODA 2018年1月調べ)

グラフからお分かりの通り、学歴不問とする企業が全体の6割強です。高卒以上を加えると約8割の企業に達します。

あなたが高校を卒業していれば凡そ8割の設備保全の求人に応募することが可能となります。

ちなみに文部科学省によると、現在日本では高校進学率は97%以上だそうです。

では、求人情報に「学歴不問」とあれば、本当に不問として採用審査してくれるのでしょうか。やはり最後は学歴がものを言ったりしないでしょうか。

私が面接官を行っていた会社では、学歴は本当に不問でした。高卒だろうが大学院卒だろうが、こちらが要求する仕事が十分出来ると判断すれば採用だし、出来ないと思えば不採用です。

むろん、学歴についての判断は個々の企業の採用方針によるでしょう。どこでもみな同じとは言えません。

 

卒業証書

 

私の経験上、いかに高学歴であっても仕事がまるで出来ない人はいっぱいいます。その逆に高校しか卒業していなくても独学で知識や技術を身に着け、立派に第一線で働く人もいます。

要は学歴ではなく社会に出てからいかに実践的な勉強を積み重ねてきたか、そこが勝負です。

確かに大学や大学院で学んだり研究した専門知識は貴重でしょう。社会人となって改めて勉強する上で役に立つことも多いでしょう。

しかし、だからと言って独学で太刀打ちできないものでもありません。私自身、大学での専攻は電気工学でしたが、社会人になってからは一貫して機械設計の仕事に就き、そこから設備保全や品質管理の仕事に広げていきました。

私は在学中に学んだことより社会に出てから独学で身に着けた知識の方が圧倒的に多いのです。

従って、あなたが設備保全の転職を望む上において、学歴がネックになることはありません。どんな学歴であれ、今のあなたが身に着けている保全担当としての知識、技能を目いっぱいアピールして下さい。