あなたが自主保全士の資格を活かした転職をお考えなら、ぜひこの記事を参考にして下さい。

実は自主保全士の資格で求人を探してもほとんど見つかりません。電気工事士や電気主任技術者ならいくらでも出てきますが、自主保全士では出てきません。

 

では、あなたが自主保全士の資格、キャリアを活かした転職を実現するにはどうすればいいでしょうか?

私が大手の転職サイト10社ほどを調べた結果、方法は2通りあります。これからその2種類の転職先探しについて説明したいと思います。

 

現在転職をお考えのあなたも、すぐには転職予定のないあなたも、ぜひこの記事を最後までお読み下さい。

自主保全士募集の求人はほとんどない!

まず、「自主保全士」と言うキーワードで工場系の仕事に強い転職サイト、エンジニア系に強い転職サイト、合計10社で求人検索してみました。

その結果が次の表1です。

 

■自主保全士の求人件数(表1)

転職サイト 件数
キャリコネ 10
DODA 4
マイナビエージェント 1
メイテックネクスト
1
リクルートエージェント 0
パソナキャリア 0
リクナビNEXT
0
工場ワークス 0
工場求人ナビ 0
はたらこねっと 0

注)2018年8月調査。各転職サイトのキーワード検索使用。検索範囲は全国です。

 

表1をご覧頂いてお分かりのように、自主保全士のキーワードで求人情報を探しても、ごくわずかしか情報は見つかりません。

キャリコネの10件が最多であり、あとの転職サイトにはほとんど求人がありません。

 

私はハローワークでも自主保全士をキーワードに求人情報を探してみましたが、どこの都道府県でもほとんど見つかりませんでした。

例えば、東京都ではゼロ、私の地元大分県でもゼロでした。

なぜ、自主保全士の求人はこれほど件数が少ないのでしょうか。

 

 

 

自主保全士の求人件数が少ない理由とは?

自主保全士と言う資格は、公益社団法人日本プラントメンテナンス協会が認定する民間資格であり、2001年に創設された資格です。

この資格の認知度はまだそれほど広まっていないのではないでしょうか。正直私も最近まで知りませんでした。

 

求人件数が少ないのは認知度の問題もあると思いますが、それとは別に資格の認定範囲の問題もあると思います。

自主保全士とは、製造部門のオペレーターで自分の担当する設備を自ら日常点検レベルで保守が可能な知識、技能を持った人です。保全対象は主として日常点検です。

 

しかし、設備保全の全体から言えば、日常点検以外にも定期点検、不定期点検があり、データを解析しての予知保全や改良保全などの業務があります。

このように保全業務全体から見れば自主保全士が担当する保全業務はごく一部です。(オペレーターが主体の保全ですから当然です。)

 

資格の認知度が低いこと、日常点検レベルの資格であること、これが設備保全の求人において自主保全士の求人件数が少ない理由だと思います。

 

保全マン

 

 

実は自主保全士は求められる人材なのです!

何だか自主保全士の資格に対して否定的な、ネガティブなことばかり書いてきました。しかし、自主保全士が全く転職に役に立たない訳ではありません。

冒頭にも書いたように、そもそも自主保全士とは、製造部門のオペレーターで自分の担当する設備を自ら日常点検レベルで保守が可能な知識、技能を持った人です。

 

すなわち設備保全の基礎知識、スキルを持っている人です。また資格を取得するくらいですから仕事に対する意欲、向上心も持っている人です。

 

マシンオペレーターにそんな自主保全が出来る人材はそうそういません。貴重な人材なのです。その価値を評価してくれる求人を見つけることが重要です。

 

ではここで、自主保全士募集の実例を見て頂きましょう。どんな職種、どんな条件で求人が出ているのでしょうか。

実は、この求人例に自主保全士の資格、キャリアを活かす転職方法がズバリ出ています。

 

■自主保全士の求人例

●DODA(デューダ)掲載

・自動車部品をNC工作機械を使って加工する仕事。オペレーターとして自主保全担当

・応募条件 自主保全士2級以上

・年収 270万円~400万円

・雇用形態 正社員

 

●DODA(デューダ)掲載

・各種工場の設備保全請負

・応募条件 自主保全士歓迎

・年収 400万円~700万円

・雇用形態 正社員

 

●キャリコネ掲載

・車載用ディスプレイ加工のマシンオペレーター、自主保全担当

・応募条件 未経験者歓迎 自主保全士歓迎

・時給 1,250円~1,500円

・雇用形態 契約社員/嘱託社員

 

●キャリコネ掲載

・半導体工場で後工程のマシンオペレーター、自主保全担当

・応募条件 自主保全士歓迎

・時給 1,500円(月収33万円以上可能・諸手当込み)

・雇用形態 派遣社員

 

●パソナキャリア掲載

・自動車組立て工場の生産設備保全

・応募条件 自主保全士1級

・年収 300万円~600万円

・雇用形態 正社員

 

●メイテックネクスト掲載

・生産ラインの専用機の開発・設計・製造、または冶工具の設計・製作・加工

・応募条件 自主保全士1級、2級

・年収 ~600万円

・雇用形態 正社員

 

この6件の求人例は、まさに自主保全士の資格とキャリアをどう活かすか、その答えと言えます。

つまり、製造部門で自主保全の出来るマシンオペレーターとして資格を活かす方法、もう1つは自主保全ながら保全経験ありと言うキャリアを活かして設備保全の専門職へキャリアアップする、この2つの方法です。

 

自主保全士の資格とキャリアを活かした転職とは?

今も説明したように、自主保全の資格とキャリアを活かした転職方法は2通りあります。

 

1.自主保全の能力を持つマシンオペレーターとしてアピールする。

2.保全経験者として設備保全の専門職へキャリアアップする。

 

この2通りの方法です。

実際に転職サイトに掲載されている自主保全士の求人はこの2種類のどちらかです。求人件数は少ないながら、理に叶った求人です。

 

自主保全のスキルを持ったマシンオペレーター

まず、マシンオペレーターとして転職する方法から説明します。

私が勤務していた半導体工場では、ほとんどの工程でマシンオペレーターが日常点検を行っていました。設備によっては簡単なチョコ停の解除や、アラームの解除も教育していました。

 

同じような工場、生産ラインは業種を問わず、いくらでもあります。特別珍しいことではありません。

実際、自動車工場や半導体工場、家電工場に精密機器工場でもマシンオぺレーターが自主保全を行っています。

 

設備保全の専門部隊に依頼しなくても、製造部門のオペレーターが対応出来ることで色んなメリットが生まれます。

例えば設備の停止時間短縮、潜在的欠陥の早期発見、保全専門部門のレベルアップ、オペレーターのモチベーションアップなどです。

 

いわゆる多能工化の一環としてオペレーターにも保全業務の一部を可能にする取り組みは多くの工場でやっていることです。

工場の生産ラインではオペレーターと保全を兼任出来る人材を求めています。

 

君だ!

 

つまり、自主保全士、と言う資格で求人を出している企業は少ないのですが、実は自主保全士と言う人材を求める企業は多数あるのです。

従って、あなたが自主保全士の資格やキャリアを活かす転職を探すなら、「自主保全士」で求人検索するのではなく、「マシンオペレーター」と言う職種で検索すべきなのです。

それも、

「設備保全、メンテナンス業務を含むマシンオペレーター」

の求人を探して下さい。

 

単に設備のオペレーションしか出来ない人材より、自主保全も可能な人材の方が採用される可能性は高いし、優遇される可能性も高いのは当然です。

収入面や福利厚生など、条件面で有利になることが期待出来ます。

 

また、マシンオペレーターの求人はどこの転職サイトでも派遣社員募集が圧倒的に多いです。しかし、自主保全も可能となれば、同じ派遣スタイルでも無期契約社員として採用されることも可能です。

一部の求人では無期契約社員を「正社員」と呼んで募集しているようです。確かに半年や1年ごとの契約更新がなく、雇用は安定します。

ただ、賞与や退職金などの点で、一般的な「正社員」と同じと言えない面もあります。

 

では、ここまで説明してきた自主保全の出来るマシンオペレーターとして求人を探すのに最適な転職サイトを3社紹介しておきます。

 

マシンオペレーターの求人を探す

*『工場求人ナビ』の情報を見る

●自主保全士の資格とキャリアを活かせる求人が多数あります。「技能社員」に挑戦!

*『工場ワークス』の情報を見る

●工場の仕事27,000件以上、業界No1。選択肢が広いので満足のいく求人が見つかります。

*『ジョブハウス工場』の情報を見る

●工場・製造業・期間工・メーカー専門の求人募集サイトです。

 

なお、これらの転職サイトではマシンオペレーターの他にも検査や組立の求人も多数掲載されています。

そしてこうした職種において検査設備、検査冶具、組立設備、組立冶具の点検や修理を作業者に求める求人が多くあります。

ここでも自主保全士の資格とキャリアを持っている人材は優遇されることが期待出来ます。マシンオペレーターと合わせて検索してみることをお奨めします。

 

設備保全の専門職へキャリアアップをめざす

次に、自主保全士としてのキャリアを活かして設備保全の専門職へキャリアアップする方法について説明します。

DODAやマイナビエージェントなど、大手の転職サイトで設備保全の求人を見るとほぼ8割以上の求人で「応募には保全経験必要」とあります。

つまり、未経験者ではなく実務経験者を求めているのです。

 

その一方で、専門資格を応募の必須条件にする求人はそんなに多くありません。

電気関係の保全求人で電験3種や電気工事士などの資格を必要とするケースはありますが、製造ラインの設備保全だと資格を要求されるケースは少ないです。

設備保全の求人は資格より経験が重要視される傾向が強いのです。

 

そこであなたが自主保全士の資格を持ち、定期点検などの実務経験あれば設備保全の専門職へ応募可能です。

むろん、応募は可能でも仕事内容によっては自主保全士のキャリアでは不十分として採用されないこともあるでしょう。

しかし、求人の中には自主保全士のキャリアでも十分務まる保全業務も多数あります。そうした求人に応募すれば採用の道が拓けます。

 

私が勤務していた半導体工場でも、1台がン億円もするような設備だと、その保全は専門スタッフしか手が出せませんでした。自主保全士を教育するくらいでは到底手が届きません。

 

その一方でそれほど高度な専門知識やスキルがなくても保全が可能な設備もありました。設備保全の適性のある人材なら、数週間程度の教育、トレーニングによって十分保全が務まるのです。

この、「設備保全の適性のある人材」には自主保全士も当然含まれます。

 

書類選考や面接だけで設備保全の適性を見極めることは難しいものです。そこに「自主保全士」と言う資格があって、その資格を使った仕事の経験があれば、これは立派に採用に向けての判断材料になります。

 

このように、求人を出す企業が求めているのは「自主保全士」と言う資格ではなく、保全業務の基礎知識や技能を身に着けた人材です。保全の経験を持つ人材です。

具体的な求人としては、

「保全業務の経験のある方、または未経験でも適性のある方」

といった求人になります。

 

では、こうした設備保全の専門職求人が多く掲載された転職サイトを4社紹介します。どのサイトも非公開案件が多く、サイト利用には会員登録が必要です。

会員登録は無料ですし、転職のプロがあなたを色んな場面でサポートしてくれます。

 

設備保全・メンテナンスの求人を探す

*『DODA(デューダ)』の情報を見る

●転職支援実績・取り扱い求人数、共に国内最大級。転職の鉄板サイト。

*『マイナビエージェント』の情報を見る

●特に関東エリアに強い転職サイト。高給案件多い。

*『リクルートエージェント』の情報を見る

●転職支援実績は累計41万1,000名以上(2017年3月期)利用者の67.1%が収入アップ。

*『メイテックネクスト』の情報を見る

●製造業の転職専門サイト。エンジニア職の転職では満足度No1。

 

まとめ

あなたが自主保全士の資格を活かした転職を希望されるなら、ぜひ利用して欲しい転職サイトを合計7社紹介しました。

あなたが自主保全の出来るマシンオペレーターとして求人を探すのか、あるいは設備保全の専門職へキャリアアップを図るのか、それによって転職サイトを使い分けて下さい。

 

それぞれの転職サイトにはそのサイト限定の求人も多いし、特長も異なります。それゆえ多くの転職成功者が語っているように転職サイトは3社併用で利用することをお奨めします。