電子機器組立て技能士とは、職業能力開発協会が行う技能検定に合格し電子機器の組立や修理に必要な技能を持った人です。この資格は国家資格となります。

 

この記事では電子機器組立て技能士がどんな資格なのか、取得の難易度はどうか、そして設備保全の転職に役立つのか、そんなあなたの疑問にお答えしたいと思います。

 

なお、すでに電子機器組立て技能士の資格をお持ちのあなたはこちらの記事をどうぞ。

『電子機器組立て技能士を活かした転職の探し方』

 

電子機器組立て技能士の資格は設備保全の転職に有利か?

さて、電子機器組立て技能士の資格は設備保全の転職には有利なのでしょうか?

残念ながら、設備保全の求人情報を見ても、電子機器組立て技能士の資格を要求する求人はまず見つかりません。

大手転職サイトDODAでもマイナビエージェントでも、「電子機器組立て技能士」をキーワード検索しても求人はゼロです。検索範囲を全国に広げてもゼロです。

 

しかし、生産現場の保全活動の中で電子器機、電子部品の保守や修理作業は多いはずです。

それなのに、なぜ電子機器組立て技能士の求人情報が見当たらないのでしょうか。私が思うに、資格がなくても電子機器の組み立て作業は可能だからです。

 

例えば電気主任技術者や電気工事士みたいにその資格がないと作業が出来ないという訳ではありません。

電気主任技術者は必置資格、電気工事士は業務独占資格ですが、電子機器組立て技能士は名称独占資格です。この違いがあります。

 

実際、私が勤務していた半導体工場にもこの資格は持っていないけれど熟練のピカイチさんは何人かいました。その人たちは資格がなくても仕事は出来るし、仕事ぶりは結果が証明し皆が評価します。

だから彼らはあえて資格を取ろうという気にならなかったのだと思います。

 

LSI

 

しかし、そんな腕のいいピカイチさんは、同じ工場で勤務して仕事ぶりを見ているから優秀だと分かるのです。

 

仮にあなたが電子機器の保守保全に長けていても、それを転職の面接会場で証明するのは難しいです。面接官はあなたの仕事ぶりを知りませんし、見たこともありません。

あなたの職務経歴書や面接の受け答えの中で分かってもらうしかありません。その時、電子機器組立て技能士の国家資格はきっと役に立ちます。

あなたの技能士としてのスキル、知識を証明してくれます。

 

以上のことから、電子機器組立て技能士が転職に有利に働くには、こんな条件が必要です。

 

●当然ですが、保全業務の中に電子機器が含まれていること。電子部品も配線もないような簡単な冶具のメンテなら、資格は全く不要であり、仮に持っていても評価されることはないでしょう。

●あなたが電子機器組立て技能士として確かな実績を残していること。単に資格を保有しているだけでなく、技能士としてのキャリアを積んでいること。

 

この2つの条件を満たす転職なら、きっと電子機器組立て技能士の資格はあなたの転職に役立つと思います。

 

電子機器組立て技能士のお奨め転職サイト5選

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電子機器組立て技能士検定の概要

私が働いていた半導体工場には、出荷前に製品の信頼性を評価する検査工程があります。その工程には製品に電気信号を流して仕様通りに働くかを検査するのです。

その検査には多くの検査機が使われます。内部に大型の制御基板を何枚も配置していました。工程全体でみると、その基盤の枚数はとんでもない枚数であり、当然保守保全作業が発生します。

 

基盤

 

基盤の故障を見つけて修理するのはむろん、仕様変更による改造作業なども日常的に発生していました。

基盤の上には抵抗器、コンデンサ、集積回路、マイクロプロセッサなど、種々の電子部品が配置され、基盤によっては配線の束もありました。

そんな基盤を半田ごてやその他の工具、測定器を使って修理、改造していくのです。

 

電子機器組立て技能士とはこんな作業を行うエンジニアの技能を証明する資格と言えます。たいていの生産設備には電子部品が使われており、大なり小なり制御基板も装着されていることでしょう。

設備保全における電子機器の保守保全に役立つ資格であり、転職にも有利な資格と言えます。

 

なお、すでに電子機器組立て技能士の資格をお持ちのあなたはこちらの記事をどうぞ。

『電子機器組立て技能士を活かした転職の探し方』

では、ここから電子機器組立て技能士について詳しく説明したいと思います。

 

項目 説明(概要)
資格名  2級電子機器組立て技能士
どんな資格か ・電子機器の組立、修理に 必要な作業能力を認定する国家資格です。

・2級の他に3級、1級、特級の資格があります。

受験資格 ・実務経験が2年以上必要です。(詳細は本文にて)
受験方法 ・上期
願書受付 4月上旬~中旬
学科試験:7月下旬~9月上旬
実技試験:6月上旬~9月中旬

・下期
願書受付 10月上旬~中旬
学科試験:1月下旬~2月上旬
実技試験:12月上旬~2月下旬

・試験場
全国の指定公開会場

・受験料
学科試験 3,100円
実技試験 16,500円

・試験は学科と実技があります。
合格率
(2017年)
・44.6%
設備保全の転職
に有利か
・電子部品の保守保全が発生する設備の求人には有利な資格です。

・単に資格を持っているだけでなく、豊富な実務経験がプラスされるとより転職に有利です。

 

電子機器組立て技能士検定の追加情報

◇電子機器組立て技能士検定の受験資格

電子機器組立て技能士の受験資格については学歴によって必要な実務年数が短縮されます。ここでは実務年数のみで受験資格をご紹介しておきます。

 

●受験資格(実務年数)

等級 必要な実務年数
 特級  一級合格後5年以上の実務経験が必要。
 1級  7年以上の実務経験、または2級合格後2年以上、3級合格後4年以上の実務経験が必要。
 2級  実務経験2年以上、または3級合格者。
 3級  不問。初心者でも受験可能。

 

受験資格の詳細は下記厚生労働省のホームぺージからご確認下さい。

『受験資格』

 

◇電子機器組立て技能士検定にはどんな問題が出るの?

出題は等級によって以下のようになっています。

●特級電子機器組立て技能士の試験問題

【学科試験】

・工程管理
・作業管理
・品質管理
・原価管理
・安全衛生管理および環境の保全
・作業指導
・設備管理
・電子機器組立てに関する現場技術

 

【実技試験】

・工程管理
・作業管理
・品質管理
・原価管理
・安全衛生管理
・作業指導
・設備管理

 

●1級・2級電子機器組立て技能士の試験問題

【学科試験】

・電子機器
・電子および電気
・組立て法
・材料
・製図
・安全衛生

 

【実技試験】

・電子機器組立て作業

 

●3級電子機器組立て技能士の試験問題

【学科試験】

・電子機器
・電子および電気
・組立て法
・材料
・製図
・安全衛生

 

【実技試験】

・電子機器組立て作業

 

出題の詳細はこちらのサイトをご覧ください。

『出題科目とその範囲』

 

なお、実技の風景が写真で公開されています。こんな雰囲気なのかと分かります。

『実技会場風景』

 

◇電子機器組立て技能士検定の難易度(合格率)

各等級ごとの合格率は以下の通りです。

●特級電子機器組立て技能士(平成29年)

・受験申請者数 404人

・合格率 25.7%

 

●1級電子機器組立て技能士(平成29年)

・受験申請者数 1,006人

・合格率 43.5%

 

●2級電子機器組立て技能士(平成29年)

・受験申請者数 2,295人

・合格率 44.6%

 

●3級電子機器組立て技能士

データが見つかりませんでした。

 

まとめ

この記事では電子機器組立て技能士の検定がどんなものか、その概略を説明すると同時に資格が転職に有利なのか、お伝えしました。

本文の中で説明した通り、電子機器組立て技能士の知識や技術に需要はありますが、資格そのものにはありません。

特に資格を持っていなくても、相応の知識と技術があればそれで十分であり、あえて資格を必要とはしません。

 

従って、転職サイトで資格名を求人検索しても、ほとんど見つかりません。求人企業の需要は資格そのものにあるのではなく、あくまで専門知識と技術にあります。

 

あなたが転職でこの資格を有効に活かすには、まず電子機器組立てを必要とする求人を見つけ、次に資格を使ってきたキャリアをアピールする必要があります。

 

つまり、資格を売り込むのではなく、電子機器組立て技能士としての知識、技術、実績を売り込むのです。そこに求人企業の需要があります。

 

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