電気工事施工管理技士とは主に建設業界向けの資格で、電気工事の管理、監督に必要な専任技術者、監理技術者、主任技術者になることが出来る国家資格です。

 

電気工事施工管理技士は資格の種類としては名称独占資格ですが、「監理技術者」「主任技術者」を選任するための資格要件であり、必ず必要とされる資格です。

 

設備保全の求人でこの資格が登場するのは例えばビルの電気工事から保全まで一括で請け負うような企業の求人です。

直接設備保全やメンテナンスに必要な資格とは言えませんが、電気主任技術者や電気工事士などの資格と合わせてこの資格を持っていると転職にはかなり有利です。

 

では、電気工事施工管理技士の転職市場における需要や転職に活かす方法、及び資格の概要、受検方法、難易度などを紹介していきます。

 

電気工事施工管理技士の資格は設備保全の転職に有利か?

冒頭で説明したように、電気工事施工管理技士は電気工事の管理、監督を行う仕事です。工場における生産ラインの設備保全とは違います。

もしもあなたが電気工事施工管理技士の資格を持っていても、その資格ゆえに製造ラインの設備保全の転職に有利になることはあまり考えられません。

 

ただプラントエンジニア、ビルメンテなどの職種の求人には電気工事施工管理技士の有資格者を募集する案件が多数出ています。これは電気工事から完成後の運用、保守保全まで一貫で受注する企業からの求人です。

こうした求人においては有資格者は有利となります。そもそも資格がないと応募が出来ません。

 

一級と二級の転職市場における需要の差ですが、ほとんどの求人は一級、二級併記で応募条件が提示してあります。つまり、二級があればほとんどの求人に応募は可能です。

 

しかし求人の中には二級が必須条件、一級が歓迎条件になっているケースがあり、この場合一級保有者の方が採用には有利です。

 

それと電気工事施工管理技士に限りませんが、いくら資格を持っていても、その資格を活かした実務経験が伴わないと評価されません。

 

電気工事施工管理技士の年収はどのくらい?

次に電気工事施工管理技士の年収はいかほどでしょうか。

doda、マイナビエージェント、メイテックネクストなど主要な転職サイトによれば 、予定年収が400万円~600万円辺りの求人が多いことが分かります。

 

給料袋

 

むろん、あなたのキャリアが浅い場合は年収350万円前後の場合もあるし、ベテランの場合は年収800万円超えの求人もあります。

 

また、一級と二級による年収差ですが、転職サイトの求人情報では差がありません。

むろん、一級資格者を必要とする大型工事が中心の企業においては一級の方が高額評価となるケースも考えられます。

この辺は業界情報、企業情報に精通した転職エージェントに相談して下さい。あなたが希望すれば年収交渉まで依頼することが出来ます。

 

未経験者や第二新卒者でも応募できるのか?

電気工事施工管理技士の求人案件を検索して見ていると、中には未経験者歓迎、第二新卒者応募可能といった求人があります。

むろん、未経験者や第二新卒者が電気工事施工管理技士の資格を保有しているケースまずあり得ません。

それでも企業が採用するのは即戦力としてではなく、将来に向けての有望な人材確保の意味合いです。

 

ただし、たいていの場合は理工系の出身であることが条件で、なおかつ将来電気工事施工管理技士の資格を取得する意欲のある人、スキルアップに意欲のある人が求められています。

電気工事施工管理技士としての適性や素養があるか、将来性があるかを問われます。

 

 

初心者

 

複数の転職サイトを調べてみると、この未経験者歓迎、第二新卒者歓迎の求人は、求人全体の5%前後で決して多い訳ではありません。かなり選択肢は狭いです。

 

更にどの未経験者歓迎案件も、「経験者優遇」に変わりありません。未経験者や第二新卒者でも応募可能だけど経験者の方を優遇します、と言う訳です。

キャリア採用は即戦力が前提ですから、当然と言えば当然です。従って応募は出来ても採用のハードルはかなり高いと覚悟して挑戦して下さい。

 

未経験者や第二新卒者が採用されるには、求人企業の情報をしっかり調べる必要があります。いかにアピールすれば採用の可能性があるのか、自分のセールスポイントを明確にしておく必要があります。

 

ここも業界情報、企業情報に精通したプロの転職エージェント、キャリアアドバイザーのサポートサービスを利用して下さい。

 

電気工事施工管理技士の求人が多い転職支援サイト6選

以下の転職支援サイトには電気工事施工管理技士の求人が多数掲載されています。あなたのキャリアを転職エージェントに伝えれば、あなたに最適な転職先を提案してくれます。

登録は全て無料なのでぜひ登録し、非公開案件からも有力情報を入手して下さい。

 

電気工事施工管理技士の資格が活かせるおススメ転職サイト
【マイナビエージェント】東京・神奈川・千葉・埼玉で設備保全、メンテナンスの転職を希望するあなたに絶対のおススメ転職エージェントです。電気工事施工管理技士の求人が240件ほどあります。厚生労働省から「職業紹介優良事業者」に認定されており、転職が初めての人でも安心して相談が出来ます。

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【リクルートエージェント】は設備保全・メンテナンスの求人が8,000件以上でダントツに多い転職エージェントサイトです。電気工事施工管理技士の求人も2,260件あります。資格やキャリアを活かせる求人が全国で探せます。

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パソナキャリア 【パソナキャリア】はオリコン顧客満足度調査「転職エージェント総合第1位」を獲得しています。電気工事施工管理技士の求人が、公開案件で410件ほどあります。関東を中心に求人が多く、パソナキャリアを利用して転職した人の67.1%が年収アップしています。

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メイテックネクスト 【メイテックネクスト】はものづくり系エンジニアの転職に特化した支援サービスで、エンジニアの求人数では業界No1です。電気工事施工管理技士の求人が107件ほどあります。長年エンジニアに特化しているため、企業からの信頼も厚く設備保全、メンテナンスの求人も好条件が多数あります。

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リクナビNEXT 【リクナビNEXT】は実際に転職した人の約8割が利用し、毎週2万6千人以上が新規登録している人気転職サイトです。電気工事施工管理技士の求人が782件あります。設備保全、メンテナンスの求人が5,000件以上あり、しかも全体の85%が独自案件です。

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電気工事施工管理技士の仕事をハローワークで探すのは正解か?

まず仕事探しと言って思いつくのはハローワークです。かつて私も通ったことがあります。失業保険をもらいながら、設備保全や設計、生産技術の求人を探した時期がありました。

 

では電気工事施工管理技士の仕事をハローワークで探すと言う方法はどうでしょう?

実はハローワークには電気工事施工管理技士の求人はあまり出ていません。同じ電気系の求人で、電気工事士だと相当数あるのですが、残念ながら電気工事施工管理技士は少数です。

 

例えば、東京のハローワークだと「電気工事施工管理技士」のキーワードで求人検索をかけて見つかったのは122件でした。これが「電気工事士」だと990件見つかります。えらい違いです。

 

ハローワークの場合、どうしても中小企業からの求人が主となります。電気工事施工管理技士を採用して現場の管理、監督まで責任を持つ仕事はあまりないのです。

 

電気工事施工管理技士検定の概要

項目 説明(概要)
資格名 二級電気工事施工管理技士
どんな資格か ・主に建設業にかかわっている人が取得する国家資格であり、名称独占資格です。

・建設業法による建設業許可を取得する際に必要な電気工事の専任技術者、主任技術者として認められる資格です。

・二級は総額4000万円未満の中小規模の工事現場、一級は4000万円以上の工事現場で必要な資格です。

受験資格 ・学歴、実務年数、他資格との組み合わせによる。複雑なので専門サイト参照のこと。(このページの最後にリンクあり。)
受験方法 ・願書受付 7月

・試験 11月(最新情報を確認下さい)

・試験場
札幌、青森、仙台、東京、新潟、金沢、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、鹿児島、沖縄(最新情報をご確認下さい)

・受験料 11,800円(学科・実地)

・試験は学科試験と実地試験があります。

合格率
(2019年)
・学科試験 56.1%(合格者 4,237人)

・実地試験 45.4%(合格者 3,249人)

設備保全の転職
に有利か
・建設業界で工事から保守保全まで請け負っている企業でニーズのある資格です。

・その他、プラントエンジニアやビルメンテナンスの求人にもニーズがあります。

 

電気工事施工管理技士検定の追加情報

◇電気工事施工管理技士検定の受験資格

一級、二級、共に学歴、実務年数、他資格との組み合わせが複雑です。例えば、二級を受験するのに学歴で言えば次の4種類に分かれます。

●大学

●短期大学・5年制高等専門学校

●高等学校

●その他(最終学歴を問わず)

この4種類の学歴に対して、実務年数の要件が変わってくるのですが、更にどの学科を卒業したかで条件が変わってきます。

更に電気主任技術者、電気工事士の免状と実務年数の組み合わせでも受験資格が発生します。

このように大変複雑なのでここでは説明を省略させて頂きます。詳しくは「一般財団法人 建設業振興基金」のホームページからご確認下さい。

 

電気工事1

 

◇電気工事施工管理技士検定にはどんな問題が出る?

電気工事施工管理技士の検定問題は一級、二級ともに学科試験と実地試験があります。

【一級の問題】

●学科試験

・電気工学 15問から選択して10問回答

・電気設備 33問から選択して15問回答

・関連分野 8問から選択して5問回答

・設計・契約関係 2問回答

・工事施工 9問から選択して6問回答

・施工管理法 12問回答

・法規 13問から選択して10問回答

以上のように学科は各科目から自分の得意な問題を選んで回答することが出来ます。

過去の試験問題についてはこちらをご覧下さい。

『過去の試験問題・合格基準』(一般財団法人 建設業振興基金)

 

また、こちらに過去問をクイズ形式で紹介したサイトもあります。

『過去問題をクイズ形式で配信』

 

●実地試験

・施工経験記述 工程管理

・施工管理 語句の説明(安全管理)

・施工管理 ネットワーク工程表

・電気工事全般 用語の説明

・法規 建設業法

実地試験の問題と解答例がこちらのサイトに紹介されています。

『過去の試験問題・合格基準』(一般財団法人 建設業振興基金)

 

【二級の問題】

ここでは説明を省略します。ご覧になりたいあなたはこちらのサイトからご確認下さい。

『過去の試験問題・合格基準』(一般財団法人 建設業振興基金)

 

◇電気工事施工管理技士検定の難易度(合格率)

一級、二級の合格率は以下の通りです。

●一級合格率

2019年における一級合格率は以下の通りでした。

項目 学科
実地
受験者数 15,048人 8,114人
合格者数 6,128人 5,382人
合格率 40.7% 66.3%

 

●二級合格率

2019年における二級合格率は以下の通りでした。

項目 学科 実地
受験者数 7,548人 7,151人
合格者数 4,237人 3,249人
合格率 56.1% 45.4%

 

電気工事2

 

まとめ

この記事では電気工事施工管理技士の資格がどんなものか、その概要、受検方法、難易度を紹介しました。また、電気工事施工管理技士と言う資格が設備保全の転職に有効かどうかも紹介しました。

 

結論を繰り返しますと、電気工事施工管理技士とは主に建設業界向けの資格で、電気工事の管理、監督に必要な専任技術者、監理技術者、主任技術者になることが出来る国家資格です。

 

こうした用途には非常に強い、有利な資格なので、プラントエンジニアやビルメンテナンスの求人に有効な資格です。

あなたが資格を活かした転職をお考えなら、あなたの資格とキャリアを評価してくれる企業、求人を探して下さい。それには業界情報、企業情報に精通した転職エージェントのサポートをおススメします。