あなたが保全スキルを上げる上で、保守部品について詳しい知識、最新情報を持つことはとても重要です。

そのために、ぜひ部品メーカーに頼んで勉強会を開催してもらいましょう。

 

もしもあなたの勤務先で、社内でスキルアップの為の研修制度がきちんと整っているならこの記事を読む必要はありません。

しかし、あなたが独学で勉強するしかない、そんな環境だったとしたら。ぜひ、この記事を参考にしてください。

 

エアーパーツの勉強会をお願いした体験談

このサイトで何度も自己紹介していますが、私は関西の事務機メーカーから九州の半導体工場へUターン転職しました。

そして私が転職した会社には、優秀な電気屋さんとソフト屋さんはいましたが、メカ屋さんは一人もいませんでした。全て外部に委託していたのです。

それで私がメカ部隊の立ち上げ要員として採用されました。私がメカ要員第1号だったのです。

 

私はまず、中途採用でメカ要員を集めることから手をつけました。人を集め、育てることが一番最初の課題でした。何とか頭数は5人、6人と増やしていきましたが、何せ地方の中小企業、そんないきなり優秀な人材は獲得できません。

時間をかけて育てるしかなかったのです。

 

初心者

 

一応、メカの設計や設備保全、あるいは組立ての経験者を採用したのですが、その知識はあまり使いものになるとは言えないレベルでした。あやふやな知識、情報が多くてお客様との対応でボロが出てしまうこともありました。

私が教えられる範囲は教えましたが、何せ事務機の世界から半導体の世界へ転職した私です。不得意分野もあって苦戦していました。

 

例えば、エアー機器です。事務機にエアーシリンダーなど、エアーパーツを使用することはまずありません。なぜなら、エアーを供給できる環境の事務所などまずないからです。エネルギー源はAC100vにほぼ限定されます。

駆動系はモーターであって、エアーアクチュエーターは使えないのです。

 

エアーシリンダー

 

しかし、半導体工場の設備となれば、これはもう、エアーパーツだらけです。むろん、AC100Vで動作するモーターも使われていますが、エアーシリンダーの数の方が圧倒的に多くなります。

半導体工場の設備を設計したり、保全したりする上でエアーパーツの構造を知り、使い方、注意点などを知ることは業務遂行には不可欠でした。

 

そこで私が考えたのは、メーカーさんに協力してもらうことです。エアーパーツの購入先の営業所に勉強会を開いてくれないかと頼みました。注文する量はそれほど大した量ではなかったのですが、快く引き受けてくれました。

何しろ半導体工場で設備が稼働している間はずっと保守部品の注文が発生します。一度の発注量は少なくても、年間通してみればそこそこの量になるし、それが何年も継続するわけです。

どんな商売でも同じでしょうが、リピートのお客様は大切にされます。

 

結局、わずか6名のためにエアー器機のメーカーが勉強会を開いてくれました。自社の教材、サンプルを持参して、1回2時間の勉強会を3回開いてくれたのです。

これは随分助かりました。自分でカタログ、マニュアルを見て勉強することも出来ますが、そこは専門家に直接教えてもらった方がずっと身に着きます。

疑問点、不明点もその場で解決出来ます。色んな使用例、トラブル例も豊富に教えてもらえます。あまり詳しくなかった部下達もすごく勉強になったようで、大好評でした。

むろん、私自身にもすごく勉強になり大助かりでした。

 

次から次へと勉強会を開催することに

この成功に気をよくした私は、エアーパーツの他にも次から次へメーカーさん勉強会をお願いしていきました。センサーのメーカー、画像処理のメーカー、照明機器のメーカー、とにかく工場の設備に使用されているパーツは可能な限りメーカーさんへ勉強会をお願いしたのです。

そしてほとんどのメーカーさんは少人数であっても快く開催してくれました。5人も集まれば開いてくれるのです。むろん、無料でやってくれます。

メーカーさんにしてみたら営業活動の一環ですね。自社製品のPRですから喜んでやってくれる訳です。

 

勉強会

 

この勉強会を利用して分かったのですが、独学で勉強するよりずっと効率的でしかも正確です。また実用的と言えます。実例に即した知識、情報が得られます。

あなたが設備保全を担当する上で、まだまだ勉強不足だと思う分野があるなら、ぜひその分野のメーカーさんに勉強会を開催してもらいましょう。

参加者のレベルに合わせて勉強会のレベルも調整してくれます。初心者向けに基礎編をやるのか、中級向けに応用編をやるのか、そこは事前の話し合いです。

あるいは工場内で特定の問題を抱えていれば、それを解決するための勉強会もアリです。

 

とにかく、メーカーさんは自社商品を売ることが目的なので、お客であるあなたが商品を使用するために知りたいこと、聞きたいことは可能な限り教えてくれます。

「たった5,6人で勉強会なんて・・・」

そんな遠慮は無用です。まずはメーカー営業窓口に相談して下さい。取引のある、顔なじみの営業マンがいいですね。気の利いた、やる気のある営業マンならきっとあなたの希望を叶えてくれます。

 

テキスト

 

まとめ

最後になりますが、ぜひあなたが世話役になって勉強会を開いて下さい。費用が発生する話じゃないのでそんなに手間はかかりません。やる気のある設備保全担当者と一緒に勉強すればあなたのモチベーションも上がります。

それにあなたが自ら企画した勉強会です。気軽に参加しただけの勉強会とは訳が違います。きっとあなたのスキルアップに役立ちます。

 

その上、今まで以上にそのメーカーとも懇意になれて、何かの時にまた無理を聞いてくれるかも知れません。そんなメリットもあります。

今回はあなたの設備保全スキルを上げるために、部品メーカーにお願いして勉強会を開いてもらいましょうと言うお話でした。